2.カミネッコンを作成し、木札記入など、植樹準備
□ カミネッコン作成
国土交通省の方の説明が終わると、いよいよ、植樹の開始だ。まずは、カミネッコンという再生紙ダンボールから作られた紙枠型を組み立てる。組み立てると六角形の鉢植えみたいなものになる。この中に培養土と苗木を入れて、植えるのだ。カミネッコン組立は、やり方が分かれば、小学生でも難なく組み立てられる。
カミネッコンの壁部に隙間があって、そこにたっぷり水を浸した新聞紙を入れておく事で、苗木にしっかりと水を与える事が出来るそうだ。この辺りの土地は石が非常に多い為、水が溜まりにくいという問題がある。こうやって、苗木の周りに新聞紙があると、雨が降った時に、紙に染みこんでいくので、こういう地質の場所でも、ゆっくりと水を与える事が出来る。 カミネッコンとか初めて見たのだが、本当に日本人は色々と開発・発明してくれる方が大勢いらしゃる。
□ カミネッコンに培養土と苗木を詰める
カミネッコンを組み立てたら、次は、培養土と苗木を入れてもらう。入れてもらう作業はボランティアのオジサン達にやって頂くので、こちらは持っていくだけ。入れてもらった後は、木札に名前を書いて、ぶら下げる。名札付けるんですネー。これはいい。名札を付けると、ものすごく愛着が湧いてくるし、今度、見に行こう!って思うので、この辺りに来る楽しみが増えた。
3.植樹場所まで歩いて移動して、植樹
□ 植樹場所まで移動
苗木の準備が出来たら、植樹場所の山腹工(柵工)まで少し登って移動。せいぜい、10分程度なんだけど、苗木を持っての登りなので、小さい子どもには少し大変だった。 個人的には、ほんの少しでも山の中を歩けて、とても満足。
□ 穴掘り
柵工に着いたら、苗木を埋める為に、シャベルで穴掘。これが思いの外、大変だった。子どもでもやれるかなーと思って、やってもらおうと思っていたのだけど、掘れない・・・。大小の石がかなり多くあって、シャベルで掘るにはちょっとしたコツと力が必要。こんだけ石ばっかりだったら、崩れるはずだ。 カミネッコンの苗木を埋めたら、最後の仕上げにたっぷりと水を掛ける。最初がすごく肝心なようで、水をたっぷり掛けなくてはいけない。帰りに関係者の方に聞いた話しだと、植えた日の夜か、次の日ぐらいに雨が降ると最高なんだけどなぁっとおっしゃってた。この日は、朝は晴れてたけど、イベントが終わる昼ぐらいには雲行きが若干、怪しくなってきたので、山の方が夜、降ったりしたのではと期待。
山腹工、植樹ってすごく地味な感じなのだけど、1983年から30年間も地道にやってきたことで、大谷崩れの自然は大きく回復していきている。国土交通省のホームページに工事が始まった昭和53年(1983年)の写真が残っていて、どれほど、回復したのかというのかが分かる。
[参考:国交省の大谷崩れの山腹工について]
http://www.cbr.mlit.go.jp/kawatomizu/2-e/0201.htm
出典:国交省の大谷山腹工のページ
最後に、みんなで記念撮影。親子合わせて、総勢80人だったそうだ。梅ヶ島に温泉に来たら、必ず寄って見に行きたい。来年も参加出来るといいな。