Monthly Archives: April 2005

オフショア開発の向き、不向き

 一般的には、人月が大きい案件の方がコストダウン効果が大きいとされており、大規模である程、オフショア開発に向くとされています。やはり、オフショア開発の場合、管理コストが通常よりも掛かるとされているところが主な原因なようです。
 確かに、大規模の方が当然享受出来るメリットは大きく、コントロールもしやすいのですが、やり方によっては小規模なオフショア開発でもコストダウンは可能です。しかし、現実的には、小規模な案件を出す会社ほど、コストダウンの要求は強いので、実際には小規模での開発でコストダウンをする事が求められます。

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中国帰国

 中国に戻ってきました。まだ、上海には3ヶ月しか住んでいないんですが、もう既に上海の方が自宅という感じが強くなってきており「帰って来た」という感じです。不便な事も多いですけど、今の所上海の方が生活はしやすいかなと思います。
 今回の帰国時は、反日運動で日本のニュースが盛り上がっており、どうなってるかなと思って上海に戻ってきましたが、特に普段と変わらず、日常通りですね。日本人だと分かっても親切ですし、どういう理由で反日デモが広がったのか理解に苦しみます。
 

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大した話じゃないですが…

 上海でも東京でも色々なものが繋がっていきます。自分の生活、活動範囲が狭いのか、周り回って繋がっていきます。西遊記という小説の中で、孫悟空はお釈迦様の手の平のなかをぐるぐる回ってました。それとは、ちょっと違うかも知れませんが、所詮、物事は限りある範囲の中で行われます。
 
 上海の暴動で、一番困るのは、中国の方達自身です。日本食のお店を壊しても、働いているのは中国の方達が殆どですし、中国の方が運営している日本食のお店もあります。日本に非があるのか、中国に非があるのか、それは一つ重要な事ですが、それ以上に人のものを壊しても良い事はありません。最終的には自分達に戻ってきます。

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オフショア開発拠点設立(2/2) – 会社設立 -

 日本に居ると何かとチャンスが広がるものの、その分、忙しい。なかなかブログを更新出来ない。ブログを書き始めるまでは何とも思わなかったものの、何人かの知り合いが毎日欠かさずブログを書いているのを見ると、非常に感心する思いです。
 さて、間が空いてしまいましたが、オフショア開発拠点設立の第二回目。前回は設立の仕方についてでした。設立の仕方自体は、極論すると、代理業者に任せておけば問題ありません。自分達で決めなくてはいけない、または、やらなくてはいけない重要な点は以下の三つです。

 (1)オフィスの場所
 (2)銀行
 (3)人材採用

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トーキョー

 デモの最中(4/16)に日本に戻ってきました。帰ってくるなり、中国は大丈夫か?中国の先行きが心配だ等々、聞かれます。とりあえず、「多分、大丈夫です」と答えてます。実際、中国に居る時はそんなに危険も感じなかったです。政治的な衝突と、もう少し下の層との交流、ビジネスは大きく違うという感じを持ってます。
 なぜ、ここまで大きな反日デモになってしまったのか、特に親日色の強い、上海でさえ、デモを行ったのか、諸説色々ありますが、色々な事が複雑に重なった結果だと思います。
 今回のデモを中国政府が黙認しているのは、現在の対日外交政策のカードの一つに使おうとしているというのもあるでしょうし、国内のガス抜き、スケープゴートととして使っている側面も否定出来ないでしょう。また、実際に、日本の靖国問題や教科書問題に本当に怒っている人たちも居ると思います。

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オフショア開発拠点設立(1/2) – 会社設立 -

 中国で自社のオフショア開発センターを設置する場合、大きく分けると二つあろうかと思います。

 (ケース1)会社設立
 (ケース2)代表事務所の設立

 法人設立と代表事務所の違いは、中国国内で営業をするかどうか、つまり、代表事務所が収入をえるかどうかです。現実的には、ケース2で設立するのは、法律的にグレーな面が出てきてしまうので、ケース1を取ると思います。

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上海の親切、思いやり、やさしさ

 ※今週末、上海の人民広場、外灘辺りで反日関係のデモっぽいのがあるみたいです。気をつけましょう。
 上海に住まれている人がこのタイトルをみると、何をトチ狂ったことを書いているのかと思いますが、親切な人も少なくありません。上海というか、北京もそうですが、地下鉄でちょっとでも席が空いたらものすごい勢いで皆座ろうとし、席の奪い合いになります。
 あまり、譲るという精神がないのか、むしろ座らなければ損だと言わんばかりの勢いです。ただ、みんながみんなそうかと言うと、そうでも無くて、中には親切な人も居ます。
 

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中国オフショア開発のリスク

 中国各地で反日に関するデモを初めとする事件がおきているようです。上海ではそんな雰囲気は特に感じないですし、知り合いの中国人達も、知らない人が殆どなようで、何の変わりもなく過ぎています。中国では報道規制がある為か、そういうセンシティブな話題をニュースで取り上げる事はないようです。
 ただ、こういった事件があると、日本のメディアは殊更に取り上げ、中国が非常に危険な国であるかのようなイメージを作り上げます。確かに、反日感情というのはある所には根強くあり、全く存在しないという事はありませんので、リスクはあるかと思います。
 しかしながら、そのリスクというのは私が知る限りでは限定的なものであると思います。また、中国のビジネスマンたちはそれよりも実利を求める傾向にある事は言うまでもありませんし、国としても、最大の投資元である日本からの投資が冷え込むと、景気に直結しますので、ある程度はコントロールされていくと考えるのがリーズナブルだと思います。

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新オフィス見学

 今居るオフィスが手狭になってきたので、近々引越しをする予定です。場所は静安寺の近くを検討していて、幾つか不動産を見て回りました。
 この辺りの相場としては、1,500円/�/月〜2,205円/�/月ぐらいでして、六本木のオフィスに比べると1/3〜1/4ぐらいという感じになっております。
 ちょっと高いような気もしますが、上海市の中心で、かつ駅からも近い事を考えるとこんなものかなと思います。

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オフショア開発における情報共有ツール -新規開発のケース-

 オフショア開発でのクライアントとの情報共有の仕方ですが、基本的には日本で行っているのと変わりません。日本で行う場合でも、オンサイトによる開発でない限りは、大抵の場合、何かしらの情報共有ツールを使っていると思います。
 オフショアでの新規開発の場合、共有のターゲットとなる情報は、
 A)プログラム
 B)データベース
 C)基本仕様
 D)変更仕様
 E)バグ管理
 辺りかなと思います。保守になってくるともう少し変わってきますが、とりあえず、新規開発のケースのみです。
 

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