オフショア開発拠点設立(1/2) – 会社設立 -

 中国で自社のオフショア開発センターを設置する場合、大きく分けると二つあろうかと思います。

 (ケース1)会社設立
 (ケース2)代表事務所の設立

 法人設立と代表事務所の違いは、中国国内で営業をするかどうか、つまり、代表事務所が収入をえるかどうかです。現実的には、ケース2で設立するのは、法律的にグレーな面が出てきてしまうので、ケース1を取ると思います。


 中国で外資会社を設立するとなると、スムーズに行って2〜3ヶ月掛かります。費用としては、設立依頼を出す弁護士事務所、行政書士、もしくは個人に掛ける費用で変わってきますので、千差万別ですが、200万から500万ぐらいになろうかと思います(資本金除く)。
 流れとしては、大体こんな感じです(100%外資を作る場合のざっくりとしたものです)。
 1)弁護士、行政書士等、設立業務を支援して頂ける会社の選定
 2)オフィスの確定
 3)各種書類の準備(F/Sレポート、投資者の概要、董事の履歴書等など)
 4)申請作業
 5)申請受理
 6)営業許可証の交付
 7)従業員の採用
 8)印鑑等の作成
 8)銀行口座の開設(4口座)
 9)税務局に登記
 大体、こんな感じだったと思います。オフィスを借りないと申請出来ないんですが、法人が設立されないと不動産契約は出来ないという不思議な状況があったり、銀行口座が出来るまでに発生する費用とかはどうするんだ?っていう問題は多々あります。まあ、そこは中国、なんとでもなります。ご興味があれば、メール下さい。
 ちなみに、営業許可ですが、通常のシステム開発であれば、すんなり下ります。ただ、業種によっては難航する事もあるようです。例えば、不動産仲介なんかは、今、難しいらしいです。また、インターネットライセンス(CPA)は外資には下りません。
 ITは国家の重点政策でもあり、上海市の重点政策の一つになってます(上海市は、IT、金融、展覧会などが重視されています)。従って、IT関連の投資は好まれており、先端テクノロジーであれば、税制優遇の措置なども存在します。
 ちなみに、資本金ですが、最低資本金が都市毎に決められており、上海の場合は15万USDです。北京もほぼ、同じぐらいだったと思います。大連は少し安いと聞いてますが、詳しい数字は分かりません。
 会社の設立自体は、一回経験すれば分かりますが、難しくありません。ただ、工商局との窓口になる弁護士事務所等の能力によって若干左右される事はあります。単純に、時間とお金が掛かるだけです。最初はちょっと分からない事も多いので、苦戦するかも知れませんが。
 ちなみに、この辺りの経験はありますので、質問等があれば、(分かる範囲で)極力回答しますので、お気軽にご連絡下さい。コメントに入れてもらってもいいです。
 むしろ、難しいのは、従業員の採用やマネージメント層等の組織作りです。特にマネージメントの分野で優秀な人材というのは上海マーケットには少なく、結構、厳しい作業になると思います。オフショア開発がうまくいくかどうかは、この辺りを充実させられるかどうかだと思います。
 

One thought on “オフショア開発拠点設立(1/2) – 会社設立 -

  1. pagu

    ですね。人ですね。
    話は変わりますが、中国ネットワークに日本人がビール瓶で殴られた事が捕まった模様。
    しかし、、、どうやら『中国人の加害者と被害者の男の子、一緒にいた彼女』の三角関係のもつれとされているようで、被害者は抗議に出ているらしいです。

    Reply

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