大した話じゃないですが…

 上海でも東京でも色々なものが繋がっていきます。自分の生活、活動範囲が狭いのか、周り回って繋がっていきます。西遊記という小説の中で、孫悟空はお釈迦様の手の平のなかをぐるぐる回ってました。それとは、ちょっと違うかも知れませんが、所詮、物事は限りある範囲の中で行われます。
 
 上海の暴動で、一番困るのは、中国の方達自身です。日本食のお店を壊しても、働いているのは中国の方達が殆どですし、中国の方が運営している日本食のお店もあります。日本に非があるのか、中国に非があるのか、それは一つ重要な事ですが、それ以上に人のものを壊しても良い事はありません。最終的には自分達に戻ってきます。


 ビジネスもそんな気がしています。私がやっているオフショア開発のビジネスも、どんなに活動しても、何だか決まった範囲の中で活動している気がしてなりません。もちろん、新しい人にどんどん会って、色々な出会いがあって、新しいものに挑戦しているような気もする時がありますが、やっぱり手の平の中でやってます。
 だから、人付き合いを大切にっていう話じゃないです。人を大切にするのは当たり前です。所詮、狭い世界でやってますから。
 出る必要があるのかどうかは別にして、手の平を出るにはどうすればいいのか?そんな事を考えています。物理学みたいに、粒子をぶつけ続けると、ある時、多大なエネルギーをもったものが、ポンっと抜け出します。社会工学にもそういう理論があって、人間が秩序を作るときに、秩序を作る人がコミュニティーの中から飛びてて、やがて飛び出た人が秩序を作って、パワーバランスが作られていく。金持ち父さんっていう本も、そういうリンクを飛び出す為の理論について語られています。
 いずれにしても、手の平から出るには、自分の力だけではなく、外的エネルギーも必要かなと思います。
 様々なバブル経済で失敗した人もいますが、成功した人もいます。バブルという外的エネルギーを使って、リンクの外に出ています。また、明治維新の時に発生したエネルギーを使って、政権をとった人達も居ます。今の私にとっての外的エネルギーは、上海という街が放つ強烈なエネルギーです。
 確かに、エネルギーはエネルギーであって、エンジンは自分自身なので、自分自身のエンジンがしっかりしてないとどうにもなりません。また、手の平の外に出ても、待っているのは新たな手の平である事も間違いありません。
 以上、感傷的なお話でした。

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