山行日時:2014年6月20日(金)-6月21日(土)[全体ルートはこちら]
(1日目)3時間
沼平(13:40)ー青薙山登山口(14:20)ー池ノ平(16:40)
(2日目)12時間40分
池ノ平(4:30)-青薙山(7:20-7:25)ー稲又山(9:20-9:30)ー所の沢越(11:00-11:05)ー中ノ宿吊橋(16:45)ー沼平(17:10)
[概略]
登りがいがあり、静かな登山を楽しむ事が出来るルート。実際に、誰にも出会わなかった。それだけに、一般登山道のように管理された山域ではなく、崩壊など危険な箇所が多々有り、技術と体力を要する。特に、所ノ沢越から中ノ宿吊橋の間においては、沢周辺での崩壊による道の喪失など、ルートファインディングが著しく困難な場所などがあり、単独ではリスクが高過ぎる登山となる。
しかしながら、危険ではあるものび、中ノ宿から所の沢越を経由して笊ヶ岳へ向かうルートは、椹島からのルートが拓かれる前のクラシックルートでもあり、大変魅力的でもある。ルートの保全がされておらず、非常に危険なルートではあるが、決して、通れないルートではないので、自己責任の上、十分な準備をして注意して入山するといいと思う。
[現地駐車場の情報]
畑薙第一ダムの駐車場は、A:沼平ゲート前、B:畑薙第一ダム左岸、C:畑薙第一ダム夏期臨時駐車場の3つある。夏季に東海フォレストさんが出しているバスに乗る場合は、B、Cに停める。自力で登山口に向かう場合にはAとなる。Cからはかなり距離があり、歩くとなると、沼平まで2時間程度ではないだろうか。
静岡市のホームページに掲載されている駐車場マップ(PDF)
東海フォレストの駐車場マップ(バス利用者向け)
畑薙第一ダムに水洗トイレはあるが、ここまで車で来る場合には、ダムから15km程手前にある田代地区の「てしゃまんくの里」に立ち寄り、トイレを利用した方がいいと思う。そちらの方が綺麗。白樺荘のトイレが綺麗でいいのだが、トイレだけ拝借というのも気が引ける。
現地駐車場のまとめはここ↓
https://mapsengine.google.com/map/edit?mid=zxVwSO4v_o5g.kLO4RbXr-enU
なお、災害などにより通行止めなどが発生しやすい地域なので、事前に静岡県のホームページにて交通情報を確認しておくとよい。
http://douro.pref.shizuoka.jp/kisei/program/index.php
[1日目]沼平ゲートから幕営地の池ノ平まで
1.南アルプスの奥深さを味わえる池ノ平での幕営
ルートマップ:①〜②
池ノ平に幕営予定という事で、W杯の日本戦を見てから出発し、昼過ぎに沼平に到着。シーズン前の平日という事もあり、駐車している車は少なく、観光に来た車を含めても10台に満たない。
沼平からは若干のアップダウンがある林道を歩く。今回は自転車を持ち込み、グイグイ進んだ。砂利になっているので、MTBであれば、もっとガンガン進めていいなと思うが、普通の軽快車程度でも歩くよりはマシだ。
諸所のブログなどで事前に調べていた通り、青薙山の登山口は、かなり分かりづらく、私も見落としてしまい少し行き過ぎた。カーブを曲がった直ぐのところにあって、雑草に埋もれた登山口の看板は、もはや、字が読めない状態になっている。
登山口から池ノ平までは急登が続くが、危険な箇所はない。時折、上河内岳方面の展望があるところもあるが、700mの高度をひたすら上げていく。少々キツイが頑張る。
池ノ平は幕営適地。平地で石もなく、土は柔らかい。木々に囲まれているので、強風に晒される事もない。旨い湧き水がコンコンと出ていて、水にも困らない。自然の幕営地としては、まれに見るレベル。キャンプ目的でここまで登るのも悪くないとさえ思う。青薙山を目指す方は、日帰りではなく、ここでの一泊を、強くオススメしたい。早朝に登り初めて、ここに荷物をデポし、軽い荷物で青薙山、青笹山、稲又山などに足を伸ばすと本当に静かで、奥深い南アルプスの真髄を楽しめると思う。