トーキョー

 デモの最中(4/16)に日本に戻ってきました。帰ってくるなり、中国は大丈夫か?中国の先行きが心配だ等々、聞かれます。とりあえず、「多分、大丈夫です」と答えてます。実際、中国に居る時はそんなに危険も感じなかったです。政治的な衝突と、もう少し下の層との交流、ビジネスは大きく違うという感じを持ってます。
 なぜ、ここまで大きな反日デモになってしまったのか、特に親日色の強い、上海でさえ、デモを行ったのか、諸説色々ありますが、色々な事が複雑に重なった結果だと思います。
 今回のデモを中国政府が黙認しているのは、現在の対日外交政策のカードの一つに使おうとしているというのもあるでしょうし、国内のガス抜き、スケープゴートととして使っている側面も否定出来ないでしょう。また、実際に、日本の靖国問題や教科書問題に本当に怒っている人たちも居ると思います。


 諸所色々ある中での、今回の結果だと思います。冷静に判断して、冷静に対処していきたいと思います。一つ言える事は、上海を始めとして、中国と日本のビジネスが冷え込む事は双方にとってダメージだと思います。互いに、大人の対応で解決していくべきだと思います。
 ちなみに、久々に日本に戻ってきて思ったのは、「物価が高い」というのは言うまでも無い事ですが、それ以上に人々がモデレートである事を強く感じます。サービスのレベル、意識も高いですね。このサービス精神の高さ、人々のモデレートさは世界においても類を見ないものかも知れません。ここに誇りをもって、今後もこういう日本のいい所を世界に輸出していければなと思います。
 よいところを世界に輸出していく為には、人的な交流を活発化させる事が大切だと思います。中国から、世界から日本に来てもらって、見てもらって、知ってもらう事が大切ですし、日本人ももう少し外に発信する力を身に付けるべきです。まあ、まずは語学力の向上からスタートしないといけないですね。
 東大に入学して、自分の名前を冠した単語帳を出して金儲けするのもいいですけど、英語ぐらい話せなくては、世界に向けて情報を出していくのは難しいでしょうし、世界でビジネスを展開していくのはもっと出来ないでしょう。日本の文化、よい歴史、悪い歴史を理解し、外の世界に対する理解も深めながら、広い視野を持って、世界に出ていく。そういった事が重要なんだと思います。
 まだ、弊社では中国人のエンジニアを日本に派遣した事はないですが、将来的には日本に派遣し、研修させたいなと思っています。その逆に、日本から中国へも送りたいです。人としての成長がエンジニアとしての成長にも繋がると考えています。成長は経験を基に行われるものであり、よい経験というのは人的交流に伴う、相互理解だと思います。

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