[記事] オフショア開発が失敗する要因

 首記について、IT Manager’s Journalに以下の投稿がなされています。
 http://management.itmanagersjournal.com/article.pl?sid=06/02/02/2135206&from=rss
 日本語訳は、
 http://japan.linux.com/enterprise/06/02/09/0154213.shtml
 です。


 タイトル的にはオフショア開発に非常にネガティブな感じですが、本文のトピックは、オフショア開発を成功に導く為には、有能な管理者である事が必要だという事です。
 一般的には、オフショア開発で失敗する要因は文化の違いであったり、それに付随するコミュニケーションの問題だとされております。この投稿では、それらの問題はマイナーな問題であり、実際的には、現地に派遣される管理責任者の能力次第だという主張です。
 この主張には非常に共感を覚えます。特に、以下の文言がぐっときます。

無能な管理者は、どんな環境でも無能なのだ。唯一の違いは、失敗に達するまでの時間である。(原文:An incompetent manager will be incompetent in any environment.)

 確かに、文化、国民性の違いから来るコミュニケーションの難しさ、管理の難しさは存在しますが、完全に無理というわけではなく、アジャストが可能だと考えています。
 この記事では、こちらの記事も参考にしております。

http://www.computerworld.com/managementtopics/outsourcing/story/0,10801,102677,00.html

 こちらはGartner社が出しているレポートですが、こちらの主張は「オフショア開発の80%は失敗する。その理由は、オフショア開発を始める前段階での準備不足、及び、開始後のプロセス管理にある」となっております。
 至極当然な話ですが、オフショアに限らず、いかなるプロジェクト、事業においても準備不足は致命的な結果を生みます。しかしながら、中国でのオフショア開発、各企業の中国事業進出の全般において、準備不足感があります。
 恐らく、中国関連マーケットが急速に伸びている中、時間を掛けて準備する事は、非常に致命的な結果を生むという脅迫観念から来ているのではないかと思います。加えて、あまりにも中国市場の特質が海外にいた場合に不明な点が多いという事が挙げられると思います。
 よく、中国はxxxだから、中国人スタッフはxxxだからというようなプロパガンダ的な話を日本のメディア、中国関連セミナーで聞きます(私がセミナーをさせて頂く場合もそういう言い方をする事は多々あるんですけどね・・・、いや、その方が盛り上がるから・・・)。しかし、事態はそれ程、シンプルではありません。
 オフショア開発事業も通常の新規事業の立ち上げや日本で経営するのと大して変わりはありません。少なくとも、個人的には日本で新規事業するのと殆ど同じ感覚でやっています。中国という言葉が、何か特殊なイメージを持たせてしまいますが、要は目標に向かって適切にアジャストしていく事が重要なのだと思います。加えて、リスクを抑えながら、経験値を溜め込んでいく事だと思います。
 #と言いつつも、自らは勢いでやってるんですけどね・・・。

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