オフショア開発ビジネスの勘所(課題)(3/3) – プロジェクト管理(1/2) -

 オフショアというか、中国で日本向けに仕事を行っていく為には、品質が最も重要になってきます。それではシステム開発における品質とは何でしょうか?システム開発における品質とは顧客のビジネスを「実現させる」、または、どこまで顧客のビジネスを「加速させる」事が出来るものが仕上がるかだと思います。
 もし、これがインターネットを使ったサイトであった場合、「集客」が課題になります。見込み客を集客し、そこから実利益を生む為の仕組みとして最適なものになっているかという事になります。
 


 そういった観点で考えた場合、次に上げる点が重要です。

 1)サイトに集客させる枠組みを作る
 2)集客した顧客を実利益に結びつける為の仕組みを作る
 3)費用対効果がはっきりと分かる仕組みにする

 まずは、集客させる事がとても重要です。ただ、この仕組みはシステムというよりはマーケティングノウハウになってくると思います。実利益に結びつける、費用対効果を測定するというのは、マーケティングと共にシステムも影響してきます。
 これら3つの点を現実のものとする為には、システムにバグがあったり、クリエイティブのナビゲーションに不備があったり、システムがダウンしたりなどすると、見込み客に対してマイナスのイメージを与え、実利益に結びつかせる事が難しくなります。
 単純にシステムを作っても殆ど意味がない。実利益を生んでこそのシステムです。この為には、要求仕様を分析する段階で、クライアントのビジネスを理解する。ビジネスを理解して仕様書を作成していく。加えて、ビジネスを主体で考えた場合、ビジネスは変わりますので、仕様は当然変わっていく事を前提として、作業していく必要があります。
 つまり、ビジネスを理解した本質的な仕様書と、柔軟な変更に対応していけるプロジェクト体制を作っていく。もちろん、あまりにも大きな変更には対応が難しい事がありますので、限度はあります。が、豊富なビジネス経験とシステム開発経験がある場合は、ある程度を予見していくことも可能です。
 言うは安しですが、実際にこれを達成するのは非常に困難です。加えて、中国という場所を選択した場合は、更なる困難が待ち受けていると思います。中国には、技術的にはレベルが非常に高い人は多いのですが、クライアントに対する姿勢、ビジネスへの理解を持っているエンジニアというのは非常に少ないと思います。これは中国に限らず、エンジニアの特質と言えるかも知れませんが、インドも近い状況にあると思います。
 
 中国で高い技術を持ったエンジニアを集める事は可能です。ただ、クオリティの高いシステムを開発するには、単なるプロジェクト管理のハウツー本にあるようなテクニックだけではなく、日本的なノウハウを中国に合う形で適用させていく工夫が必要です。
 次回に続く。

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