山伏・大谷嶺・八紘嶺縦走

2013年5月4日、久しぶりに登山したので山行記録。焼津から車で1時間半ぐらいでいけるアクセスの良い梅ヶ島を起点に、西日影沢から山伏へ上がり、八紘嶺に縦走していくルート。この辺りは、昨年、家族で安部の大滝をハイキングしてみて、少し気になっていた山塊だったので、今回時間を作って、登ってみた。
安倍川流域山塊 西日影沢の山伏登山口

山伏は、安倍川山塊で唯一標高2000mを超す山で、それ程、人気という事もなく、静かに登れる山だ。夏になると、山頂付近でヤナギランの群生が見られるようなので、一度はハイシーズンに行ってみたい。山伏から八紘嶺への縦走の途中には、日本三大崩れとして有名な大谷崩れというのがあって、崩れ好きであれば、一度は行ってみたいと思う場所だ。

コースと山行時間は以下。距離としては大体20kmで、時間は9時間ぐらいで、前日の晩に黄金の湯まで行って、そこの駐車場に車中泊させて頂き、朝5時に出発するプランとした。

新田黄金の湯(4:50)⇒(5:50)西日影沢にある山伏登山口(6:00)⇒(7:10)蓬峠(7:10)⇒(8:35)山伏(8:40)⇒(9:45)新窪乗越(10:15)⇒(10:50)大谷嶺(11:05)⇒(12:25)八紘嶺(12:30)⇒(14:00)梅ヶ島登山口

スタートの山伏登山口とゴール予定の梅ヶ島登山口の間は7kmほどの車道があって、歩くとそれなりの時間が掛かる為、夜中のうちに下山口付近の梅ヶ島温泉駐車場に自転車を置いておき、下山してからチャリで駐車場まで行く事にした。しかし、深夜にママチャリを置いている姿はとてつもなく怪しく、粗大ごみを山に捨てに来たヒトとかに間違われたらどうしようって感じだ・・・・・・。

1.新田黄金の湯⇒西日影沢にある山伏登山口

予定通り、朝4時半に起きて、5時出発。出発前に一台車がやってきたぐらいで、実に静かな夜だった。温泉駐車場から約4.5kmを一時間程度、車道歩きをして、集落を抜け、ようやく山伏登山口に着いた。大谷崩との分岐辺りから林道ダートになるものの、それ程、荒れていないので、普通の車でも山伏登山口の近くまで問題なく車でアプローチ出来るので、山伏までのピストンだったら、ここまで車で来た方がいいかも知れない。登山口の駐車場は結構広くて、10台程度は停まれると思う。ちなみに、ここに登山ポストがあるので、持参してきた登山届けを出しておいた。

2.山伏登山口から蓬峠

登山口からの急坂を少し登ると、すぐに沢に出る。この沢をぐにゃとぐにゃと、何度も渡ることになるのだけど、しっかりとした橋が掛かっている場所が殆どなので、安心して渡れる。沢沿いは気持ちいい。
沢ゾーンを抜けてしばらくは、少し角度はあるが淡々とした登りが続いて、蓬(よもぎ)峠に到着。
蓬峠では山側とは反対に続く、上級者のみと書かれた地図にないバリエーションルートがあった。
後で調べたところによると、蓬沢に降りるコースのようで、少し大変なようだが、登れないほどではなさそうだ。

3.蓬峠から山伏山頂へ

蓬峠からは、急でもなく、危険な箇所もない殆ど記憶に残らない、根気を要する道を淡々と歩き、更に500mの高度を上げていく。途中m牛首峠に向かう分岐があって、ここまで来ると、もう少しで、すぐに山頂付近のヤナギランの群生地に入る。7-8月ぐらいに花開くそうだ。
ヤナギランの群生地のすぐ先に山頂があった。なぜか温度計があって、気温は6度。まあ、寒い。展望はとても良く、この時期の澄んだ空気であれば、雪の積もった迫力ある南アルプスを近くに感じる。
安倍川流域山塊 山伏山頂

 

4.山伏山頂から新窪乗越を抜けて大谷嶺

山伏山頂から八紘嶺の縦走コースは主に北側斜面となり、林の合間から南アを眺めることが出来る。南ア好きにはぐっとくるコースだ。ただ、北側という事もあって、少し雪が残っている箇所がある。カチカチのところが殆どではあるが、陽当りがいい場所は雪が柔らかくズボズボ行くところもある。トレースがしっかり付いているので、迷うという程ではないが、テープをしっかり追いながら歩いた。
1時間程度歩くと、新窪乗越辺りに着く。そこの少し手前で腰を降ろして、ランチとした。ランチはローソンで買った冷凍鍋焼きうどん。冷凍と言っても、昨日買ったものだったので、既に解けており、汁がこぼれ出て、ザックの中が出汁の匂いで満たされているという状態であった・・・。正直、かなりキツイ。
冷凍鍋焼きうどん
ランチとお茶で20分程を過ごして、再度、歩き始める。5分ほどで新窪乗越。日本三大崩れの
1700年代から崩れていると言われる大谷崩がドドーンと見えた。
大谷崩れ
これは、やべぇ。。。角度はそうでもないが、滑落したら止まれる気がしない。
新窪乗越は蓬沢から大谷崩れ横を直登してくるルートと縦走ルートとの合流点になっていて、下から人が登ってくるのが見える。大谷崩のルートは落石があったり、ズルズル滑ったりするようで、なかなか特異なコースなようなので、こちらもいつかは登ってみたい。
そこからもう少し登ると、いよいよ、大谷崩の上にある大谷嶺に到着。ここの展望は、まさに絶景だ。北に南アルプス、南に十枚岩など近辺の山々、眼下には大谷崩、東を除くと富士山も見え、360度の展望を望める。
大谷嶺
ちょうどトレイルランしている人(同時に2人も!)が居たので話しを聞くと、朝5時半から大谷崩駐車場から新窪乗越に上がって、山伏行って、八紘嶺行って、ここに戻ってきたという話しを聞いた。。。まだ、12時なんだが。。。どんだけだよ・・・。すげぇな。

5.大谷嶺から八紘嶺を抜けて、梅ヶ島温泉

大谷嶺から八紘嶺の間もちょっと雪が残っているが、それ程多くはない。それにしても、このルート、地図上での等高線よりもアップダウンがきつく感じて、しんどい。大谷嶺から八紘嶺間は、ヤセ尾根でちょっと歩きにくい箇所が幾つかあるので、少し注意が必要だと感じた。
大谷嶺から1時間20分程歩くと、本日3つ目のピークである八紘嶺に到着。展望はまあまあ、悪くはない。
ちょうどお昼時だったので、中高年団体とペアの方が休憩中だった。梅ヶ島から登りやすいので、こちらの方が人が多そうだ。団体さんは来月、南アの方に行くと盛り上がっていた。
八紘嶺からは、延々と降るだけ。降る、降る、降る・・・・・・もういいよってぐらい降る。一時間ぐらいで降りれるかと思ったけど、ここまでの疲労と、思ったよりも急な下りで、太ももがしんどくなって、ペースダウン。大腿四頭筋を鍛えないとだな。
安倍の峠まで林道が開通した為か、大谷嶺からこの辺りまでは登ってくる方が多いようだ。登りがかなり急だと思うのだが、駐車場、温泉がコンパクトにまとまった梅ヶ島温泉に登山口があるので、人気のコースとなっているようだ。温泉宿に宿泊し、ちょっと山に登って降りて、酒のんで、また、温泉とかかなり気持ちいいだろうなぁ。ってわけで、登山口付近からの温泉街の写真。
梅ヶ島温泉
梅ヶ島には時々来るのだが、ゴールデンウィークは初めてだった。普段は静かな場所なだけに、この日の人の数には、正直、驚いた。下山後は温泉入ったのだけども、露天風呂に至っては、座る場所に気を使う程の盛況ぶりだった。久しぶりの登山で色々と思い出すものがありました。しばらく、ハマリそう。
来月は1泊2日でテント泊に行きたいなって事で、大無間山とか検討中。ちょっと崩落してる部分があるようですが、まあ、いけるでしょ。

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