中国のデータセンター

 先日、データセンターのラックを契約し、本日、スタッフがサーバを設置に行くというので、付いて行きました。
 一言で言うと、日本から見たらギャグですね。
 データセンターとは呼べないです。


 一応、非常に大きな会社が運営するIDCなんですが、ちょっと引きました。
 一階の入り口で入館手続きをしますが、事前申請に基づいた形で身分証明書と照合されて入室します。
 それはいいんですが、エレベーターが部屋の外なんですよ。つまり、入館手続きの場所をこそっと素通りしてもエレベータに乗れてしまいます。
 もちろん、入り口はセキュリティが掛かっているので、容易に部屋には入れませんが、うまいタイミングで誰かの後ろについていけばいけるかなって感じ。
 データセンターの部屋自体は日本のそれと殆ど同じです。底上げされてて、下から風を送って上に抜ける、いわゆるブローアップです。違うと言えば、ちょっと温度が高く、湿度はやや低めという体感です。
 ラックを見ると笑劇です。
 ざっと見る限り、借り方の自由度は高そうで、
 1)ゲージ借り
 2)ラック借り
 3)ラック持込、スペース借り
 4)ラックスペース借り
 となってます。セキュリティを考えるなら、ゲージ以外、ありえない感じでした。
 弊社は4)を使ってますが、日本のそれみたいに、半ラックとか1/4ラックとかではなくて、ラックの空いてるスペースにねじこんでいるという感じです。
 他の人のサーバに軽く触る事が出来ます。余裕で電源「プチッ」攻撃が出来ます。
 うーん、性善説で動いてるんですかね?
 セキュリティカメラも付いてますが、どこまでちゃんと見てるか心配です。
 ビルの概観も相当やばかったので、耐震、免震、制震などの技術は一切ないだろうなって感じです。
 はっきり言って、日本だったらデータセンターと呼べないです。ちょっと綺麗な部屋ってだけです。
 サーバのラッキング技術も低いので、ラック内に熱がこもり過ぎてます。ただ、驚きなのは、こんな厳しい環境でも案外サーバってちゃんと動くんだなって事。最近のサーバは強いね。
 本気でやる時はゲージングしないといけないですな。ただ、このIDCのゲージは天上までのものではないので、乗り越えは可能ですけど。
 

3 thoughts on “中国のデータセンター

  1. マエハラ

    ウチも人民広場の中国電信ビルの中にサーバーを置いています。
    ボクは真崎さんのように日本の状況をよく知らないので、
    頭の中で比較をすることができないんですよー。
    また今後いろいろと教えてやってください。

    Reply
  2. 真崎英彦

    マエハラさん
    どーもです。こちらこそ色々教えて下さい。
    東方芸術センターはありがとうございました。
    ところで、今、日本ですか?それともプロキシかまして見られてるんですかね?

    Reply
  3. マエハラ

    プロキシかまして見ています。
    なんとかしてくで〜

    Reply

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