オフショア開発拠点設立(2/2) – 会社設立 -

 日本に居ると何かとチャンスが広がるものの、その分、忙しい。なかなかブログを更新出来ない。ブログを書き始めるまでは何とも思わなかったものの、何人かの知り合いが毎日欠かさずブログを書いているのを見ると、非常に感心する思いです。
 さて、間が空いてしまいましたが、オフショア開発拠点設立の第二回目。前回は設立の仕方についてでした。設立の仕方自体は、極論すると、代理業者に任せておけば問題ありません。自分達で決めなくてはいけない、または、やらなくてはいけない重要な点は以下の三つです。

 (1)オフィスの場所
 (2)銀行
 (3)人材採用

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トーキョー

 デモの最中(4/16)に日本に戻ってきました。帰ってくるなり、中国は大丈夫か?中国の先行きが心配だ等々、聞かれます。とりあえず、「多分、大丈夫です」と答えてます。実際、中国に居る時はそんなに危険も感じなかったです。政治的な衝突と、もう少し下の層との交流、ビジネスは大きく違うという感じを持ってます。
 なぜ、ここまで大きな反日デモになってしまったのか、特に親日色の強い、上海でさえ、デモを行ったのか、諸説色々ありますが、色々な事が複雑に重なった結果だと思います。
 今回のデモを中国政府が黙認しているのは、現在の対日外交政策のカードの一つに使おうとしているというのもあるでしょうし、国内のガス抜き、スケープゴートととして使っている側面も否定出来ないでしょう。また、実際に、日本の靖国問題や教科書問題に本当に怒っている人たちも居ると思います。

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オフショア開発拠点設立(1/2) – 会社設立 -

 中国で自社のオフショア開発センターを設置する場合、大きく分けると二つあろうかと思います。

 (ケース1)会社設立
 (ケース2)代表事務所の設立

 法人設立と代表事務所の違いは、中国国内で営業をするかどうか、つまり、代表事務所が収入をえるかどうかです。現実的には、ケース2で設立するのは、法律的にグレーな面が出てきてしまうので、ケース1を取ると思います。

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上海の親切、思いやり、やさしさ

 ※今週末、上海の人民広場、外灘辺りで反日関係のデモっぽいのがあるみたいです。気をつけましょう。
 上海に住まれている人がこのタイトルをみると、何をトチ狂ったことを書いているのかと思いますが、親切な人も少なくありません。上海というか、北京もそうですが、地下鉄でちょっとでも席が空いたらものすごい勢いで皆座ろうとし、席の奪い合いになります。
 あまり、譲るという精神がないのか、むしろ座らなければ損だと言わんばかりの勢いです。ただ、みんながみんなそうかと言うと、そうでも無くて、中には親切な人も居ます。
 

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中国オフショア開発のリスク

 中国各地で反日に関するデモを初めとする事件がおきているようです。上海ではそんな雰囲気は特に感じないですし、知り合いの中国人達も、知らない人が殆どなようで、何の変わりもなく過ぎています。中国では報道規制がある為か、そういうセンシティブな話題をニュースで取り上げる事はないようです。
 ただ、こういった事件があると、日本のメディアは殊更に取り上げ、中国が非常に危険な国であるかのようなイメージを作り上げます。確かに、反日感情というのはある所には根強くあり、全く存在しないという事はありませんので、リスクはあるかと思います。
 しかしながら、そのリスクというのは私が知る限りでは限定的なものであると思います。また、中国のビジネスマンたちはそれよりも実利を求める傾向にある事は言うまでもありませんし、国としても、最大の投資元である日本からの投資が冷え込むと、景気に直結しますので、ある程度はコントロールされていくと考えるのがリーズナブルだと思います。

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新オフィス見学

 今居るオフィスが手狭になってきたので、近々引越しをする予定です。場所は静安寺の近くを検討していて、幾つか不動産を見て回りました。
 この辺りの相場としては、1,500円/�/月〜2,205円/�/月ぐらいでして、六本木のオフィスに比べると1/3〜1/4ぐらいという感じになっております。
 ちょっと高いような気もしますが、上海市の中心で、かつ駅からも近い事を考えるとこんなものかなと思います。

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オフショア開発における情報共有ツール -新規開発のケース-

 オフショア開発でのクライアントとの情報共有の仕方ですが、基本的には日本で行っているのと変わりません。日本で行う場合でも、オンサイトによる開発でない限りは、大抵の場合、何かしらの情報共有ツールを使っていると思います。
 オフショアでの新規開発の場合、共有のターゲットとなる情報は、
 A)プログラム
 B)データベース
 C)基本仕様
 D)変更仕様
 E)バグ管理
 辺りかなと思います。保守になってくるともう少し変わってきますが、とりあえず、新規開発のケースのみです。
 

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オフショア開発ビジネスの勘所(課題)(3/3) – プロジェクト管理(2/2) -

 文化に起因した感覚の違いが大きい中で、どのようにして管理していくかは、オフショア開発を成功させる為の大きな課題だと思います。もちろん、プロジェクト管理ツールを使い、PMBOKのような技術を使っていく事は基礎的な事としてあると思います。ただ、「感覚の違い」を認識し、そこへの対応をしていく事が非常に重要だと思います。
 そもそも、日本で開発した場合と上海で開発した場合、どの辺りに違いがあるのかというところですが、

 1)クライアント(エンドユーザ)へのレポーティング
 2)言葉の違い
 3)言葉の定義の違い

の辺りになってきます。特に、3)です。これが最も大きな違いを感じます。

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ケツ痛

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会社の人達と総勢10人ぐらいで乗馬体験に行ってきました。かなりのケツ痛です。さっき、お風呂に入ったらケツの皮が向けてる事が発覚。そりゃいてぇーはずだ。お風呂のお湯が染みまくりです。
 というのも、日本の体験乗馬みたいな感じで手綱を持ってもらってゆっくり乗るのかと思いきや、乗馬グラブのおじさんががんがん後ろから煽って、明らかに恐怖を感じるスピードが出て、がんがん揺れてケツ打ちまくり。相当スピード出るんで、面白いんだけど大変でした。

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オフショア開発ビジネスの勘所(課題)(3/3) – プロジェクト管理(1/2) -

 オフショアというか、中国で日本向けに仕事を行っていく為には、品質が最も重要になってきます。それではシステム開発における品質とは何でしょうか?システム開発における品質とは顧客のビジネスを「実現させる」、または、どこまで顧客のビジネスを「加速させる」事が出来るものが仕上がるかだと思います。
 もし、これがインターネットを使ったサイトであった場合、「集客」が課題になります。見込み客を集客し、そこから実利益を生む為の仕組みとして最適なものになっているかという事になります。
 

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