国際貿易新聞3月分

国際貿易新聞3月分が掲載された。編集部から自己紹介があった方が、読者にとって分かりやすいという依頼を受けたので、自己紹介的な内容にしてみた。人それぞれに生きる道があり、現在に至る背景がある、と思う。ボクの背景はハハの言葉「男は言い訳せんと」だ。


09年3月分
週刊国際貿易 上海談3[男の言い訳は生きる恥](pdf)


「日本語がお上手ですね」と言われる事がしばしばある。そりゃそうだ、日本人なのだから日本語は上手だ。Andyと名乗っている事に外見的な要素が加わり、日本人と思われない事が多い。誤解を恐れずに言えば、名前なんて自分の好きなものを名乗ればいいし、国籍に捉われて生きる必要もないとの考え方を持っている。しかし、このような考え方は一般的ではなく、往々にして受け入れてもらえない。また、国籍に捉われたくないという一方で、海外での生活は否が応でも自身のアイデンティティを強く感じる結果となる。
私は異国情緒溢れる長崎で生また生粋の九州男児だ。記憶に残る母の教えは「男は言い訳せんと」だ。甘やかされて育った「洟垂れ」ではあるが、言い訳だけは許してもらえなかった。30代半ばになった今でも言い訳だけはしないように努めている。
19歳の頃、外の世界を見たくなり、大学進学を機に東京に上京した。大学院まで進学したものの、24歳の頃、自主退学し、インターネット関連のベンチャー企業で仕事を始めた。1度の転職を経て、29歳の頃、世界の耳目を集める上海で起業してみる事にした。この時、既に2児の父でもあったので、家族をリスクに晒していいのかという自問もあった。しかし、父の背中を見て育つ子供達にとっては、「お前達の為に・・・」と愚痴を言うよりも、「挑戦する、行動する親父」の方が誇れる父親であるとの信念から起業に踏み切った。
上海に来て中国語が全く分からない状況で、最初に雇用した中国人スタッフは3人だった。現在、1人は会社の中心的存在となっているが、残り2人は退職してしまった。しかし、退職したうちの1人は自分で会社を興し、弊社にとって重要な協力会社の1社となって帰ってきた。とても感謝している。北京、東京、静岡に拠点を広げた今、従業員も70人程度の規模になってきている。
順調に見えつつも、会社、私生活共に一筋縄では行かない。どのような環境に置かれても、男として「言い訳をしない人生」でありたいと思う。Andyと名乗るのはその結実の一つでもある。

09年2月分
http://laoban.natec.cn/Entry/500/
09年1月分
http://laoban.natec.cn/Entry/496/
国際貿易促進協会
http://www.japit.or.jp/

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