吉田町で農業を始めるら〜 新規就農を目指す

さてさて、twitter/facebookなどでは既にお伝えしているのだが、昨年10月から農業をやらせてもらっている。やらせてもらっていると言っても、今は研修を受けている身だ。今年の秋11月から正式に新規就農し、独立開業する予定で準備を進めている。

もちろん、今、経営しているワンジーの代表を辞めたという事ではなく、平行してやっていく。但し、今は、終日研修という事もあり、ワンジーの方に出社する時間を取るのは難しいので、モバイル環境で仕事をやっているという状態だ。お客様・社員などに少なからずご迷惑を掛けており、大変申し訳なく思っている。

どういう研修かというと、静岡県が主体となって実施している「がんばる新農業人支援事業」というやつで、新規に農業を始めたい人を様々な面で支援していく事業だ。具体的には、就農する地区の『市区町村(私の場合、吉田町)役場』、『地元農協(JAはいなん)』、『農家(または農業法人)』の三者で新規就農者を受け入れてくれ、営農技術の指導を初め、土地の貸借、資金の調達など、新規就農するに当たって必要となるもの全般を支援していくという、新規就農を希望する人間にとっては、まさに至れり尽くせりというものだ。

こういった支援事業がある背景としては、農業人口の高齢化と減少が大きな問題になっている。農業就業人口の平均年齢は66.2歳(平成25年農林水産省データ)という状況で、実際に農業の現場に行くと、70-80歳で現役の人が多く見られる。逆の見方をすれば、高齢にも関わらず、健康で元気な人が多いとも言え、80歳で30kgの米袋を持ち上げているのを見ると、感嘆の一言に尽きる。しかし、平成24年の平均年齢が65.8歳であった事を考えると、かなり無理が来ている状況だと思われる。

さて、これまで農業経験がない私のような人間が新規就農するというと、少し唐突な感じがあるかも知れないが、大きくは以下の2つが心の中のきっかけとしてあった。

・地方の優位性を活かして会社を発展させる道を探したい
・母の実家が米農家で、農業への憧れが心の奥底にあった

細かい理由は色々あるけど、主軸はこの2つだ。こういう思いがある中で、農業や耕作放棄地などについて色々調べていた時に、新規就農のプログラムがある事を知った。その後、就農セミナーとか農家見学会に参加していったのだが、どんどん思いが強くなっていき、最終的には思い切ってプログラムに応募、面接を経て、研修を受ける事になった。

子どもの頃、米農家だった母の実家から新米をよく送ってもらっていたのを覚えている。おじいちゃんは既に他界しているのだけど、昨年、米寿を迎えたおばあちゃんはまだまだ元気。おばあちゃんが元気なうちに、自分が作った米を食べてもらいたいというのが今の目標だ。

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