ラオスの思い出ー下痢ー

 本日は、腹痛が激しく、死にそうです。日曜日ぐらいから、調子悪いなと思ってたんですけど、本日朝起きたら、激痛です。何かどれかがあたったというよりは、疲労、体調不良から来るものかなと思っています。
 ビオフェルミン止寫薬を飲んだら少し良くなりましたけれども、なんだかイマイチです。下腹部に緊張感が漲ってる状態です。
 


 そんな酷い下痢に見舞われると、ラオスを旅行した時の事を思い出します。
 当時、ベトナムからローカルバス(装甲車みたいな感じ)を乗り継いでラオスの国境(Lao Bao)まで行ったわけですが、国境を越えたのが、国境が閉まる夕方5時前くらいでした。山岳部なので、夕焼けの国境はとてもきれいでした。まあ、国境を越えれたのは良かったんですが、夜だし、とても小さな町なので何もない。とりあえず、バスに乗ろうと思い、町のヒトに聞いたら、多分、明日か明後日には来る。少なくとも、今日はもう来ないから、ホテルに泊まった方がいいよというアドバイス。
 泊まっても良かったんですが、あまりお金を掛けたくなかったので、なんとか夜の間に移動したいなと考え、ヒッチする事に。一般の車は全く通らないところなので、貿易関係のトラックをターゲットに交渉。なんとか、Pakse行きのトラックに乗っけてもらうことに。
 いや、しかし、揺れる揺れる。土の道路だと、雨季の大量の雨と、トラックの通行で道がラクダの背中みたいになるんですよね。もはや、揺れるというよりは、跳ねるという表現が正しい。結局、一睡も出来ないまま、朝を迎えて朝食。よく覚えてないけど、麺を食べたような気がします。
 その後が辛くて、一般道路ではなくて、ベトナム側の貿易商人が使う厳しい道を飛び跳ねながら前進。途中のレストランはベトナム系ラオス人のようでした。レストランでシャワー浴びるか?と聞かれたものの、どう見ても雨水をドラム缶に溜めたやつで、何日放置されているか不明な様子。遠慮しておきました…
 途中、故障しながらも何とか進み、Pakseに到着する直前の町で最後の休憩+食事。ご飯を食べる気はなかったんですが、トラックのおじさんが、俺が奢るから食べろと言うので食べる事に。ご飯を買えないほど、貧乏と思われたのか…ラオス独特の筒に入ったご飯と焼いた鶏肉、そして自家制のお酒。うまいんですけど、手で食べます。普段なら大丈夫ですが、ベトナムの宿を出てから、二日半、手を洗ってないのはもちろん、通常よりも衛生的に非常に厳しい環境。絶対、お腹に来る。絶対、やられると思ったものの、勇気を振り絞って食べました。確かにうまい。とてもうまかった…なんというか、禁断の果実に近いイメージです。
 しばらくの休憩の後、出発して、Pakseに着いたのが12時前。町は静かです。宿も閉まってます。深夜なので当然です。暗闇の中、シャッターの閉まったホテルと思しきお店の門をガンガン叩いて、宿の主人を起こして何とか泊まりました。
 その時のお腹は平穏無事でしたが、翌朝からとんでもない腹痛が。ここまではある意味予想通り。が、痛みの程度が想定していたよりも遥かに酷い。激痛。冷や汗は出るわ、目眩が起きるわ…微量の水分さえも身体が受け付けない状態になり、身悶えました。目眩が起きるほどの腹痛って味わった事ありますか?すごいですよ。尋常じゃないです。
 ビオフェルミン止寫薬と正露丸を飲みましたが、なんら効果なし。血が出るんじゃないかっていうほど、トイレにいきました。安宿の窓無し、クーラー無しの刑務所みたいな部屋で一人、死ぬような思いでした。お腹は空くけど、食べれる状況になかったので、とりあえず、ペプシを手元において、じっと耐えました。ペプシを飲んだら、トイレ。でも、水分が体内から抜けているので、何か飲まないと脱水症状を起こしかねない。究極のトレードオフです。
 この苦しみは二日続きましたが、三日目の朝、多少良くなってきたのと、空腹に耐えられなくなったので、ホテルから出て、路上でおばちゃんが売っていたバゲットサンドイッチ(トマトとチーズ)を買って食べてみたら、なんと、軽いダメージだけ!おおっ、なんと、一回トイレに行くだけ!
 その後一日安静にしてたら、完全復活…良かった、死ななくて。
 この時の苦しみに比べたら、通常の下痢なんてちょっとしたダイエットみたいなもんです。

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