見極める事の大切さ

 #日本は今日から3連休ですが、中国は、昨日で国慶節休みが終了し、本日から通常営業です。
 
 残念ながら、オフショア開発事業というのは、失敗が多いとされています。
 また、中国、インドへのオフショア発注は「安いが品質が悪い」とされています。


 確かに「安いが品質が悪い」会社というのはあります。しかし、当然ですが、高くて品質が良い会社もあり、安くて品質が良い会社もあります。
 そもそも、オフショアに成功例がなければ、大手IT系企業が、今のようにオフショア発注を推し進める理由がありません。
 また、中国国内マーケットは難しく、中国向けビジネスは成功しない、中国13億人の市場は砂上の楼閣だと捉える人もいます。
 それではなぜ、大連の開発区にあれほど多くの日本メーカの工場が設立されているのか?
 日本に居て、日本語化された情報だけから判断材料を取得し、その判断した結果が、日本国内における中国に対する偏見、すなわち、答えを作ります。
 反日デモ行進、確かにありました。だからと言って、私が上海の街を歩いていて、日本人だと言う事で石を投げつけられた事はありません。弊社も日本が嫌いだからって理由で辞めた人もいません。私が幸運な人だからではなくて、他の人にも石を投げられたという話は聞いた事がありません。
 中国に対する見解だけではなく、その他、全ての物事に対し、自らの尺度で判断していく事が重要です。
 「失敗した。問題が発生した。」
 
 そんな時に、大抵の人は、その理由を痛みの無い理由で結論付けます。
 加えて、それを一般化し、プロパガンダにしていきます。
 中国で失敗する全ての事を「中国だから」の一言で終わらせる。
 万事共通。分析力の欠如は真実を闇の中に放り込みます。
 考えたくない、そのままがいいというのも一つの結論です。しかし、じっくり考え、自ら体験し、これまで得られなかった見方でモノを考えるというのも新しい世界観を作る上で、人生を豊かにするだろうと思います。
 企業もそのような視点に立った経営が出来ないと、無常にも行き詰る事でしょう。
 

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