本日、日本から視察にお越し頂いたお客様が居らっしゃいまして、色々と情報交換させて頂きました。
狙われているのはウェブ制作のオフショア化。
このマーケットが延びるのか、また、そもそも実現可能なのかについて色々と意見を交換しました。
クリエイティブ系のオフショア開発が実現可能かどうかという観点でいうと、可能であると思います。
しかしながら、大きいビジネスになるかどうかは結構、微妙だと思っています。
私が知るクリエイティブ系のオフショアの代表的なところは、
(1)ウェブ制作
(2)画像加工
(3)パースなど3D系制作
この中でも最もオフショアに向くのが(2)の画像加工。単純作業でありながら、時間を要しますし、人の大量投入も必要です。こういうのはオフショアに向くんですよね。
一方、(1)ですが、ゼロからデザインを起こしていくとなると、作業がデザイナーの能力に依存しますし、そもそも、日本の単価も安く、ウェブ制作単体となると非常に難しいかも知れません。ただ、制作後のメンテナンス作業など、漸次一定の人月を要する部分まで踏み込んでいくといいかも知れません。
最後に(3)。3Dの制作も実は短納期のものが多く、日本とのコスト差を出しにくいものもあります。が、納期が長く、大量に請け負う感じだと、コストメリットを出しやすくなるかと思います。
いずれにせよ、システムのオフショア開発と違って、まだ成功しているとは言いがたい分野です。また、日本の単価(主にデザイナーの人件費)が高騰していない為、中国オフショアに出す際のリスク、オーバーヘッドを考慮するとコストだけを求めて中国オフショアのマーケットが延びるのは難しいかも知れません。
であれば、どうするべきか?
コストに加えて、別の要素が必要だと思っています。クオリティも含め、上海でしか出来ない、或は、弊社でしか出来ない事を日本に提供していけるようなクリエイティブが必要なんだと思います。
実はうちもオフショアする予定の分野です。
というのも向こうから「出来ます。もうやってます。」といってきたからです。
3Dに関してはもっと複雑化したFlash系コンテンツですね。デザイナーの力量に大きく依存しますが、これはメリットあります。
ishiさん
コメントありがとうございます。
色々書きましたし、デザイン系のオフショアはまだまだ未成熟な部分があるとは認識していますが、私もこのマーケットは広げて行きたいと思っています。
マーケット作りをやってみたいですね。