昨日、上海駅近くの莫干山路50号にあるM50という場所にあるお客様のオフィスを見学してきました。
アート関係の会社が多数(80テナント?)集まる場所で、中国上海において、アートの最先端とも言える場所です。
工場の空き地に、数人のアーティストが移り住み始めた事から始まったようで、2002年に上海市が正式に創意産業区(クリエイティブ産業エリア:全部で18箇所)の一つに認定したようです。
左の写真はクライアントのアトリエにある倉庫。所狭しと、版画が並べてあります。
このお客様は中国唯一の版画工房でして、中国で版画を作ろうとしたら、ここでしか作れないわけです。
今回、お仕事の相談があったわけですが、まずは、現場を知るところからだなと思って、見学させてもらいました。現場を見ると、色々とアイデアが湧いてくるので。
全然、版画の知識がなかったので、工房で実際に作っているところを見させてもらいました。正直、版画=手作りというイメージだったので、意外にコンピュータ化、機械化が進んでいる事に少し驚きました。
会社のお金に余裕が出来たら、会社に飾ってみたいですね。創造的なオフィス、出社したくなるオフィス、いつまでも働いていたいと思うオフィスにしたいので。
お客様のアトリエ見学のあと、他のアトリエを案内して頂きました。中国アートはもちろん、フランス、イタリア、イギリス、スイスなど外国のアトリエも多数ありました。基本的にはモダンアート。ちょっと政治色というか、メッセージが強いなっていう危ない作品もあったりします。
ファサーダというか、アトリエがある建物は全て古い工場だったり、工場で働いていた人が住んでいた場所をリノベーションしてあるので、外見はぼろいですが、内装はおしゃれです。
M50という場所全体が非常にいい雰囲気で、とてもゆっくりとした空間です。こういう場所で仕事ができたら、気分いいですね。本当に。
色々な作品があるなかで、最も衝撃的だったのが、中国古来からある壁画。よく博物館とかにありそうな壁画です。本当に壁画。200平米ぐらいの部屋一面の巨大な壁画です。高さは5メートルぐらいあるんじゃないかな?
古い歴史ものかと思いきや、書いた人は存命なようです。書き上げるのに10年掛かったとの事。完全に修行です。書くことに意味があるんだと思います。