上海の朝の風景 -玉子焼き屋の夫婦-

 毎朝、7時前に起床してます。最近は暖かくなってきたので、朝が楽ですね。
 直ぐに朝食とって、急いで準備して、7:40には家を出ます。
 バス停まで5分。7:50のバスに乗って、地下鉄に向かいます。
 バスは世紀公園という大きな公園の横を通って、5分程度で到着します。


 世紀公園というのは非常に大きな公園で、公園を囲むように川があります。その川に、朝から釣りをしている人達が群がっているのがバスから見えます。
 公園で釣りって・・・日本的にはアリエナイ感じが、日常の風景となってます。
 当然の如く、木で懸垂したり、歩いたり、走ったりしている人もいます。思い思いに過ごしてるって感じです。朝から、なぜ、そんなに暇なのかは全くもって不明です。
 地下鉄に乗ると、まず、火曜日から金曜日であれば「時代報」というフリーの新聞をゲットします。月曜日は発刊しないみたいです。ま、内容は中国の共同通信である新華社通信の記事をピックアップして貼り付けてる感じです。
 
 天気予報とか、娯楽ネタもちょこちょことあります。朝、電車に乗ってる人の60%ぐらいは見てるんじゃないかって程、みんな持ってます。
 電車に乗ってるのは20分程度。私の乗る地下鉄二号線は、座れる事は殆どなく、立ちっぱなしですが、極度に混む事もありません。東京のような通勤ストレスは感じなくてすみます。
 静安寺っていう駅で降りますが、改札を出ると、フリーの新聞を回収しているおじさんやおばさんが立っていて、みんな彼らに渡しています。どこかに持っていくと、お金になるんでしょうか?これまた不明です。
 地下鉄から上がると、静安寺と久光百貨店(日本のソゴウ系列デパート)のちょっとした広場を通過していきます。
 そこには、毎朝、ダンスおばちゃん(一部、おじちゃん)が大量に居ます。さすがに、冬は減りますけども、夏は尋常ではない人数が居ます。優に100人は超えてると思います。
 ダンスはチーム単位になっていて、みんな好き勝手やってます。いわゆる、中国伝統的な、剣舞とか、扇を使ったものや、太極拳、或いはソーシャルダンスなど様々です。最近ではロカビリーをやる新規の一団が現れました。おばちゃんのツイスト、渋いです。
 そういった一団に道を阻まれながらも、通りを過ぎていきます。そうすると、通りで朝食を売っている方達がいらっしゃいます。肉まんとか、ラーメンとか、水餃子とか。そんな中で、今、一番気になっているのがクレープ風卵焼きのお店。平たく円形に卵を焼いて、二重に折りたたんで売ってます。
 恐らく、夫婦でやっているんでしょうか、旦那が仕込み&料金回収係、嫁が焼き係を担当してます。かなりの年月を感じる完璧な連携です。雨の日以外、ほぼ毎日、店を出してます。彼らはいつも同じ場所でやっているので、彼らが立っている場所だけ道が真っ黒になってます。年月を感じます。
 私は食べた事がないので、分かりませんが、いつも行列が出来ているので安くて、美味しいんだと思います。
 昨日、そんな彼らのちょっとした異変に気付きました。どうやら奥さんが妊娠している模様で、お腹が大きいです。あの大きさから推測すると、7ヶ月以上かなと思います。立ち仕事なので、大丈夫か心配な毎日です。
 無事生まれたとしても、しばらくは、旦那が一人で販売するのかと思うと、心配でなりません。あのスピードで焼けるのは奥さんの達人的な技があるからで、仕込みと焼き、旦那は両立出きるのか?気になって仕方がありません。自営業ってやっぱり大変だよなって感じます。
 そんな彼らを毎日観察し、そこを過ぎていくと、8:30にはオフィスに到着します。
 そんな毎朝です。

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