現地採用スタッフの残業からみる日本と中国での管理の差

 オフショア開発に限らず、ソフトウェア開発というのは、「人材」に依存します。原価コストの大部分は「人件費」であり、そこのコントロールが会社の運営の成否を分けると思います。そこで、「人」について、少し考えてみたいと思います。
 よく、中国人は残業しないと言われます。確かにそうと言えばそうなんですが、人にも因りますし、状況にもよります。日本のソフトウェアハウスの社員のように盲目的に残業をする事はないと思います。
 恐らく、残業に価値を見出せないのと、早く帰って、勉強してスキルアップしたりしているんじゃないかと思います。ただ、残業をする人はしますし、マイルストーンを置かれたポイントであったり、自分の作業が遅れていたら残業します。
 


 私は中国のローカル企業で働いた経験は無いので、弊社の例でしか判断出来ない為、正確ではないかも知れませんが、日本人と比べて中国人は管理しづらいという事はないと思います。文化の違い、教育スタイルの違いなど、様々な違いから、多少、注意しなくてはいけない点はあると思います。もっとも、中国人も多様ですので、人毎に考えていかなくてはいけない事は言うまでもありません。
 一番、重要な事はコミュニケーションを通じた信頼関係だろうと私は思っています。日本人がこちらで会社運営等、管理という事を行っていく場合、言葉、文化の違いから来る相互認識のずれが最大のリスクになると思っています。
 日本人から見ると、仕事の仕方は当然異なりますし、認識の違いというのは間違いなくあります。例えば、中国人にとって「出来た」、「テストをした」等の場合、日本人エンジニアから見ると、ちょっと違うなと、思うことがあります。これは単なる言葉の違い、認識の違いなだけであって、最終的なゴールは同じだったりします。過程における表現に違いがあるのだと思います。こういった事は多々発生します。
 こういった認識上の違いを十分に理解しておかないと、相互不審を招く可能性があると思います。ただ、こういった違いに一旦、気づけば、逆にそこを修正するだけだと思います。つまり、こちらの言葉、認識を中国人エンジニアに合わせるか、向こうに合わせてもらうか、双方、擦り寄るかすればいいだけの事です。気づけば簡単な事ですが、気づかずに苦戦している日本人管理者の方は多いのではないかなと思います。
 確かに、日本人にとっては日本人のエンジニアの方が管理しやすいのかなと思います。技術面、言語面、性格面というよりは、バックグラウンドの一致があるからです。そういう意味では、日本人が日本人を、中国人が中国人を管理する場合は、管理能力が多少低くても大丈夫かなと思いますが、日本人が中国人を管理する場合、中国人が日本人を管理するのは、相当の管理能力がないと達成しえない難しいさがあると認識しています。黙っていても、残業してくれて、自己を犠牲にしながらも仕事を達成してくれる事はないです。
 弊社としては、日本のクオリティを大事にしていきたいと思っており、高品質を達成する為には、日本的の工程管理、アメリカ的な評価制度が必要不可欠だと思っています。日本向けオフショア開発を行っている中国のローカル企業にコスト面でも対抗しながらも、日本人が運営する会社としてはやはりクオリティで特色を出したいと思います。また、これが達成出来たらアメリカのオフショアマーケットにも参入出来ると信じています。

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