トルコキキョウ(ユーストマとも言う)の4年目の定植が無事に完了した。約3万本を手作業で一本づつ植えていくので、腰への負担が大きい作業だ。ガーベラなどは高設栽培が一般的になっているが、トルコキキョウは土耕栽培となるので、このあとの管理も腰の痛みに耐えながらの作業になる。
4年目を迎えたトルコキキョウ生産だが、恥ずかしながら、うちの経営作物の中で赤字が続いている唯一の品目で、年々良くはなっているものの、大変苦労している。売上がいまいち伸びない原因は以下のように3つある。
1.技術的な問題で高値となる高品質なお花に仕立て上げられていない
2.狙った時期に出荷が出来ていない
3.立ち枯れ病により花が枯れる
1は1−2年目に勉強不足、努力不足的なところがあり(手間を掛けずに出せるものだけ出すという方向性で経営)、技術的な蓄積をするべきところを見誤ったというところだ。3年目にして、ようやく積極的に仕立て、時間を掛けて育てていこうという方針に転換している。2については、経験値が重要になる。もちろん、色んな人に聞けばある程度は分かるのだが、土地の差、日照の差、ハウスの温度管理とその設備、水管理、品種など複数の要因があるので、結局はそのハウスで経験を積み、データベースとして蓄積するしかないのだ。今年は何とか狙ったところ(3月中旬から下旬ピーク)で収穫出来るといいのだけど。
3についても色々と勉強して試行しているもののこれといった決定打がなく、手探りが続く。最も効果的なのは夜温かなと思っていて、暖房費は掛かるが夜温13度設定でいこうかなと思っているところ。
ちなみに、今年はセレブピンク(早生)、海ほのか、ボレロホワイトを栽培する事にした。列と定植日は下記の通り。技術的な自信が無いので、大輪は4列だけにして、あとはノーマル品種。当園の圃場では海ほのかが合っていると思っているので、海ほのか多め。手間が掛からないボレロホワイトも1/4植えてあるが、今年で最後の予定。来年は大輪を6割にする予定で、今年は大輪を管理する技術を確実に身につける事を目標としている。