Category Archives: 上海案内

中国国内マーケットへの展開

 弊社の場合、オフショア開発、特に日本向けへの加工開発を中心にビジネスを展開しております。日本だけにこだわっているわけではなく、単純に、中国国内向けビジネスにリソースを割り振る程の体力を持ち合わせていない為、積極的な展開は控えているだけです。
 ただ、やはり、いつかはやらなくてはいけないと思っています。折角、中国で起業しているわけですから、中国マーケットを開拓する事は一つの使命だと思っています。システム開発で市場を取りにいくのか、それとも、インターネットビジネスへの展開を試みるのか。そこを思案しています。タイミングも、また、重要だと思っています。
 時々、色々と試算、検討しているんですが、やっぱり大変だなと思います。理由は多々あるんですけども。

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静安寺の桜散る

 「静安寺」という駅が会社の最寄駅で、ここから会社まで毎朝10分程、歩いて行ってる。途中に大きめの公園があって、その横に「桜」が植えてあえてあるのが印象的。
 上海に来た1月、2月頃は、それはもう寒くて、寒くてどうしようもなくって、早く桜が咲く時期にならないかなーと思いながら歩いていました。しかも、その時は寒いだけじゃなくて、雨続きだった事もあって晴れないから、気持ちも晴れない!そんな感じだったんです。
 

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焼肉屋「桜亭」でオフショアトーク -個人でのオフショア開発-

 上海で知り合ったシステム開発、中国語の達人、M氏とお食事。彼とは、まだ4回程しか会っていないけれども、何となく「縁」みたいなものを感じる。先月末に日本に帰ったのだが、偶然、チェックインのカウンターでお会いした。なんと、同じ飛行機で日本に帰るとの事!こちらに滞在するとすぐに気づくんですが、上海には3万人以上の日本人が住むと言われておりますが、日本人社会はとても狭く、知り合う機会が多いです。とは言え、申し合わせたわけでもないのに、同じ飛行に乗るとは…、「縁」を感じます。
 さて、焼肉屋「桜亭」ですが、会社から10〜15分歩いた、延安路沿いにある、日系の焼肉屋さんです。結構、焼肉が好きなので、時々、行きます。値段は大体、一人150〜200元ぐらい。安くも無く、高くもなくというところ。日系だけあって、結構、日本語が通じますし、ウェイトレス(Xiojie)の方が肉を焼いてくれます。上海の中では珍しい、炭火焼きです。他にも当然、炭火焼きのところはあるんですが、もっと高いです。味も悪くないと思います。
 
 M氏は、上海にて個人レベルでソフトウェアのオフショア開発をやられているそうで、弊社よりも先にトラックレコードを作っております。日本で在住経験のある中国人の方で、オフショア開発をやられている方や、日本に本拠地を構えながら、中国企業と提携してやるケースは結構見ますが、M氏のようなケースは非常に珍しく、関心しきりです。
 実際、どうやってオフショア開発をやっているのか?すごくそこが気になりますので、根掘り葉掘り話を伺いました。話を聞けば聞くほど、ごく普通のやり方で普通にやられている。特殊な事はやられていない。開発規模が小さいという事もあるのでしょうが、それにしても、個人レベルでオフショア開発を普通に、そして自然に達成しているというのが驚異的です。勉強になりました。
 やはり、先見の明のある個人レベルからオフショア開発の波は始まり、今後、大きなマーケットになる、そんな予感を感じさせてくれます。

外灘中心(Westin Hotel)地下にある広東料理のお店

 今日は同業のS氏とお食事に行きました。場所はタイトルの通り、外灘中心の地下一階にある広東料理のお店です。初めて行きましたが、S氏がお勧めする通り、とてもうまい!特に、牛肉と揚げガーリックで炒めた料理は、日本人的にはとてもうまかった。更にここがいいのは、割安だということです。上海で、こぎれいでうまい店だと、500元/人行くことも珍しくありません。ところがここは安い。今日は二人で300元弱でした。うまくて安いとあれば、絶対行くべきですね。いいお店を教えてもらいました。
 ところで、今日はとてもいい話を聞けました。色々といい情報、人脈をお持ちでいらっしゃる。中国でのインターネットビジネス、オフショア開発に関する情報交換が出来、本当に有意義でした。今現在の対日向けオフショア開発マーケットや中国でのインターネットビジネスは発展途上であり、大部分は協力しながらマーケットを作って行かなくてはいけない時期だなと改めて思いました。
 マーケットを切り開くのはコストと時間が掛かります。今日、お話させて頂いた事は非常に勉強になりました。明日から即座に実行に移していこうと思っています。
 とは言え、もう少し情報を集めてみようと思います。

上海博物館 -絵画-

 昨日、上海博物館に行ってきました。観光スポットが少ない上海の中で、お気に入りの一つです。
 上海博物館050319博物館は人民広場にありまして、非常に独特な形をしています。「天は円、地は方」という古代中国の宇宙観をベースとしたデザインのようです。
 「円」というのは、中国に取って重要な意味を持っており、Unitedという意味があるようです。例えば、旧正月(春節)の最終日に「湯園」(漢字間違ってるかも)というのを食べる習慣があります。これは日本の月見団子みたいなものが入ったスープなんですが、これを家族で集まって食べる事で、家族の絆や健康を祝うそうです。
 上海博物館に話は戻りますが、博物館は5階建てになっており、11ほどの展示ルームがあります。真剣に見ると、到底、一日では見きれませんので、大体私は一つか二つぐらいの展示ルームにしか入りません。今回は「絵画」のコーナーに入ってみました。
 展示は宋ぐらいから始まりますが、メインは「元」「明」「清」です。いわゆる山水画などは、「元」時代に飛躍的に発展していて、それ以前のものは、リアリスティックな描写に終始しているものが多いようです。もちろん、時代を追う毎に技術は発展していきます。「清」の時代にはヨーロッパから画家を招いたりして、中国古来の方法と西洋の方法とを融合させたりしたようです。
 個人的に好きなのは「元」の時代の技法と、「清」の初期の画家「Gao Qipei(1672-1734)」です。「元」の時代は技術的には素朴ですが、圧倒的な力強さがあり、見ていて飽きません。また、「Gao Qipei」は”Finger Printing”で有名で、爪や手を使うという独自の技法を編み出しています。「明」の時代の流れを組んでいる画家ではありながら、斬新な技法を用いる事で、独自の飛躍を遂げているような感じで、とても好きです。
 伝統というのはとても大事で、それがないと今はないと思います。しかし、伝統を守るだけでは面白くもなんともなく、そこにその人自身の持つオリジナリティーを加えてこそ、伝統が文化という形で受け継がれていくのだと思います。