Author Archives: laoban

ぼんくら〈上〉(宮部みゆき)

ぼんくら〈上〉 (講談社文庫)
 作者:宮部みゆき
 発行年:2004
 出版社:講談社
 読み終えた日:2007/08/19
 スター:★★★☆☆
宮部みゆきの歴史ミステリー小説。お気楽な性格であるものの人情味溢れる同心が主人公として繰り広げられる物語。上巻のはじめの何章かは短編になっており、同心の短編集なのかなと思いながら読み進めると、上巻の後半から「長い影」という長編がはじまる。実は、これが本編となっており、前半の事件は短編集と見せておきながら、本章への前振りとなっている。

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第二十回 中国インターネット発展状況統計報告(前編)

 中国ネットワークインフォメーションセンター(CNNIC)が年二回発表している「中国インターネット発展状況統計報告」の最新版(第二十回)が発表されました。
 報告によると、2007年6月末時点のインターネット人口が1億6,200万人に達したようです。この半年で2,500万人増えたというわけで、かなり驚異的な伸びと言えます。
 それでも、人口の12.3%の普及でしかなく、日本の67.1%にはもちろん、世界平均の17.6%にも遅れている状況です。仮に日本と同等の比率まで行くとした場合、8.84億人という驚異的な数字になります(内陸の状況を考えると、そんなには普及しないとは思いますが・・・)。
CNNIC(中文)
http://www.cnnic.net.cn/html/Dir/2007/07/17/4722.htm
第二十回中国インターネット発展状況統計報告(中文/PDF)
http://www.cnnic.net.cn/uploadfiles/pdf/2007/7/18/113918.pdf

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紙箱包子(ダンボール肉まん)

禁固1年、罰金1000元 ——
先日、日本でも話題になったダンボール肉まん事件ですが、昨日、偽造した記者に上記のような判決が出たようです。

http://news.sina.com.cn/o/2007-08-13/091212374582s.shtml

食の安全が騒がれる昨今、「やっぱり中国は」という感が否めないニュースだったわけですが、それよりもむしろ、今回のニュースはメディアの威力というのは恐ろしいなと改めて痛感したわけです。

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蹴りたい背中(綿矢 りさ)

蹴りたい背中 (河出文庫 わ 1-2)
 作者:綿矢 りさ
 発行年:2004
 出版社:河出書房新社
 読み終えた日:2007/08/12
 スター:★★★★☆
作者が19歳の時(2004年)に、史上最年少で芥川賞を受賞した作品。当時、非常に大きな話題になりました。芥川賞受賞作品としては、村上龍『限りなく透明に近いブルー』以来のミリオンセラー。

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80元

二週間ぶりに上海に戻ってきました。
いきなり、どしゃぶり。
龍陽路の駅でタクシー乗ろうとしたら、タクシーの運転手に「韓国人?」と聞かれたあと、真面目に日本人だと聞かれたら、目的地まで「80元」でどうだと言われた。

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少年H〈下巻〉 (妹尾 河童)

少年H〈下巻〉 (講談社文庫)
 作者:妹尾 河童
 発行年:1999
 出版社:講談社
 読み終えた日:2007/07/25
 スター:★★★★☆
下巻は少年Hの目を通した「大東亜戦争」が描かれます。史実と違うとかどうとかというのはあると思いますが、あまり、そういうところに重みがあるようには思えません。

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