2010年CNNIC中国ネット販売市場研究メモ

CNNIC(中国インターネット情報センター)の中国ネット販売市場における調査研究のサマリーにざっと眼を通したので、その速記メモ。レポート自体は2月にまとめられているようだけど、ニュースリリースは6/2になってる。なんでやろ?
出典(中国語):http://www.cnnic.cn/research/bgxz/dzswbg/201106/t20110602_21245.html


以下、全て2010年の意味。日本円のレートは1元=13円で計算。オレの意見(見解)や補足は(感想、補足)し、書き分けておいた。それ以外は原文の翻訳(っぽいもの)。
○ユーザ数について
 中国インターネットショッピングのユーザ数は1.61億人であり、インターネット人口の35.1%にあたる。十一五期間(2006年-2010年)におけるユーザ数の伸びは4.8倍。
(補足)
 ※十一五期間を知らない人は、wikiを参照するとよい。wikiってすごいね。
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E5%8D%81%E4%B8%80%E6%AC%A1%E4%BA%94%E3%82%AB%E5%B9%B4%E8%A8%88%E7%94%BB
 
○販売総額
 売上の市場規模は5,231億元(約6.8兆円)。これは、社会消費者市場の3.3%に充たる。2009年と比べ109.2%の伸び。
(感想)
 日本のBtoCのEC市場規模は7.8兆円なので、既に肉薄。日本も伸びてんだけど、2011年は逆転ですな。日本の電子市場調査は経済産業省のレポートを参照。
 http://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/outlook/h22houkoku.pdf
○購買傾向
 服、靴、帽子の購買経験は70.1%、パソコン・デジタル機器が31.6%、本・音楽デジタル商品が31.4%。商品への到達はサイト内検索が41.8%、外部検索ツールが30.8%となり、検索が主要な手段となっている。
(感想)
 検索中心は日本も同様。商品数が多すぎるから、当然だし、ショッピングサイトに入ってくる頃には目的の(買いたい)ものは決まっていると考えた方がいい。一方で、ナビゲーションが悪い為にクローリングされていない可能性も高いが。
○全体的な満足度
 ネット購買の全体的な満足度は対前年比6.8%増の86.2%に達しており、品質はよくなっていく傾向が維持出来ている。但し、この半年におけるネット販売において、18.5%のユーザが不満を感じた。主な原因は、商品そのものの品質、配送となっている。
 商品写真と届いた商品が違うというのが35.7%で、商品の破損が26.7%となっている。配送については、12.3%のユーザが配送時間が長すぎるという事で不満を感じている。その他、配送時の紛失、壊れなどが5%、配送スタッフの態度が3.6%となっている。
 今後も、商品そのもの、配送品質では向上の余地があると思われる。
(感想)
 昔と比べて、物が届かないってのはかなり少なくなってきているが、日本のような今日買ったら、明日には届くというような仕組みは出来ていない。サードパーティの配送会社のスタッフの態度は最悪のきわみ。物流部分は中国におけるEC展開の重要な肝である(ま、日本もだけどね)。
詳細レポートはCNNICからダウンロード出来る(中国語、PDF)。
http://www.cnnic.cn/research/bgxz/dzswbg/201106/P020110602594116726720.pdf
読んで面白かったら、ポイントだけここにまとめる予定。

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