作者:荻原浩
発行年:2005
出版社:新潮社
読み終えた日:2007/09/17
スター:★★★★☆
結構、面白かった。高校三年、17歳の夏を舞台にしたミステリー小説。中学生の頃のクラスのイジメられっ子が復讐してくるストーリー。
単なる狂人の犯罪というわけではなく、社会的テーマを持ち、犯人に複雑な背景を持たせた事で、作品の品を上げ、読者に奥行きを与えている。
加えて、被害者となる高校生達の背景などの描写もうまく、一人一人に感情を移入してしまう。
草枕を読んで疲れた脳みそによい本でした。