限りなく透明に近いブルー
作者:村上 龍
発行年:1978
出版社:講談社
読み終えた日:2007/07/10
スター:★★☆☆☆
ドラッグ、暴行、乱交、ストーリは特にない。若者が疾走する小説。書かれた時代を考えると、非常に衝撃的だったと思うし、新しさという意味でターニングポイントとなった小説ではないかと思います。
ただ、人によっては嫌いだと思います。私が生まれた1976年に発行された小説。時代は戦後から復興し、経済が伸びて、戦争の悲劇も忘れられ始めた頃の物語。戦争の記憶が薄れても、負の部分というのは残ったまま。まあ、私もどちらかというと、この小説は嫌いです。この小説が嫌いというよりは、アメリカのこういう側面が嫌いです。こういうのを見たくない、知りたくないので、この小説が嫌いという感じです。