上海に限らず、中国でホームページを制作させて頂く案件が多くなってきました。
案件タイプで多い順に並べると、
(1)コーポレート(会社企業紹介)サイト
(2)自社商品を展開したサービスサイト
(3)会員構築サイト
という感じです。
単純なホームページ制作なので、日本でも同じという面もある一方で、ヒアリングをしていると上海に進出している企業独特の事情というものもあるようです。
日本と上海で、ホームページ制作を行う際の状況の違いとはしては幾つかあります。
(1)提案出来る制作会社が少ない
(2)日本の大手企業であっても、中国側にはIT部門がない事が多く、駐在が兼任する場合が多い
(3)多言語になるケースが多い
(4)データセンターなどの対応が悪い
などがあります。
昨年ぐらいから上海でホームページ制作の営業をしてますが、営業前はいいサイトというのが非常に少ないと思っていたので、ニーズが無いマーケットなのかと思っていました。現場の営業に出てみると、ニーズはある程度あるのだなという事が分かってきました。
よいサイトが少ない理由としては、マーケットニーズの問題というよりは、発注者側の意識、制作の担い手側の能力、双方に問題がありそうな気がしています。中国でのインターネットの利用というは、まだ、初期の段階から抜け出していないという感じがしています。それはデザイン的な問題ではなく、ビジネス理論的なところにあります。
マーケットニーズはあるが、サービスプロバイダーがソリューションを提供出来ていないという問題が明確にある事が分かってきました。一度別の業者に出した後、または、相談した後に弊社に回ってくる案件の殆どで、「提案してくれないんだよね」的な事を言われます。
これは恐らく、顧客のニーズというのが非常に曖昧なレベルにあるという事で、そこを具現化するソリューションの提供が必要なようです。が、殆どの業者が「言われたものを作る」となっています。
美容院に行って、個人的に気持ちがいいのは、美容師側から
・最近の流行
・顧客の髪質、過去のヘアスタイル
・顧客の性格
この辺りを加味した提案を受けることです。マッサージ屋の例で言えば、特に何も言っていないのに、触っただけで「肩が特に疲れてますね、特に揉んでおきましょう」といわれたら非常に嬉しいわけです。
これにより、単価は上がる一方で、顧客満足度も上がる結果に繋がるわけです。
ニッチなマーケットですが、上海で提案力のあるホームページ制作会社として突出して行こうと野心を頂いているわけです。