見た事あります?
想像を超えるレベルのパフォーマンスを展開してくれる人々です。
中国雑技自体は、2000年以上の歴史を誇るらしく、中国アートの中でも最も古いものの一つです。中国の遺跡というか、壁画にも剣でのジャグリングなどが描かれているようです。
非常に古い歴史なんですが、1949年に、当時の人民政府が中国の古代アート保護、活性化を行って、近代化というか大きく飛躍したようです。1956年に初めて国際サーカス大会に進出し、優勝してから以降、国際競技では常に高い結果を残してきているようです。
上海雑技団自体は1951年に設立(同じ年に広東雑技団も設立)され、当初は専用のサーカス場を持っていたらしいんですが、南京路の再開発により、ポートマン(上海商城)に場所を移転したようです。ただ、こちらの方では動物の演目が出来ないので、上海馬戯場というのがもう一箇所あって、こちらでは動物の演目がはいったものがみれるようです(行った事ないです)。
ポートマンの方の雑技は非常に洗練されており、演出が派手ですね。非常に飽きさせない演出で、面白いです。ま、観光客は殆ど外国人なので、かなり派手にやってるなって感じです。
演目は、伝統的な中国雑技に西洋風の演出を入れてきています。ここの軟体アクロバティックは中国全土でも1、2位じゃなかろうかっていうレベルで、人間かどうか疑わしいっていうレベルです。パワー系の6人ぐらいで椅子倒立(やや右より垂直方向に6人重なる)とかも危なすぎるって感じ。
聞くところによると、中国全土から選ばれた6〜7歳ぐらいの子に学校の入学許可が出るらしく、飛びぬけた子で3年程度、一般的には6〜7年ぐらいの練習(というか特訓)をして舞台にあがるようです。
見た感じ、どう見ても10歳前後の子が舞台に居たりしますが、そういう子は将来のエース候補なんだろうなと思います。演技自体はまだまだソロが出来るレベルにはなく、団体演技の中で経験を積んでいくようです。
恐らく、舞台で演技が出来るのは、20代が限界だと思います。完全に人としての動きを超えていますので、相当体に無理があるだろうし、何度も大怪我してるんだろうなと思います。正直、あまりの凄さに、訓練のすさまじさが伝わってくるので、心が痛みます。
チケットは一人200元なんですが、彼らの努力とパフォーマンスレベルの高さを考えると、非常に安い気がします。彼ら/彼女らは完全に命を削って勝負してるって感じです。
とは言うものの、ポートマンの雑技は非常に洗練されていて、おしゃれな演出、ハードな演目の合間に軽い大道芸やマジックを入れてくるので、それほど悲壮感はなく、楽しく見れます。
(地方の場合がね、ちょっと悲しいなって思う時がちょっとあります。伝統的な演出で、10歳前後の子供がソロやってたりするので、ちょっと早いんじゃないかなと思ったりします・・・)
ま、とにかく見てみる事をオススメします。もう少し自分は頑張れるんじゃないかと、気合が入ります。