下記はズッキーニの相場データを表にしたものだ。9〜11月は荒れ相場となっているが、それ以外は比較的、年次による差が少なく、価格が安定した作物であり、作りやすい作物だという事が分かる。
高値安値をざっくり分類すると以下の通り。
価格帯 | 月 |
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高値 | 1月,2月,11月,12月 |
中値 | 3月,4月,5月,8月,9月 |
安値 | 6月,7月 |
5月と8月は中値に入れているが、微妙なところで、5月下旬、8月上旬は安値になっていると思う。下記、主要産地別出荷数量を見ると、5月は茨木+宮崎、6月は茨木+宮崎+長野+群馬、7月は長野+群馬、8、9月は長野が大量に出荷してきており、価格が崩れる傾向にある。冬季はビニールハウスでの生産となっており、現状、11月〜3月までは宮崎の独壇場となっている。
当農園でも一昨年からJAとズッキーニ生産に取り組んでいるのだが、レタス後作のビニール資材、畝を流用した4〜5月出荷は生産コストを抑える事が出来るので、この単価であれば、十分な収益が見込める作付である。また、今期より取り組んでいく予定なのは10月の端境狙いである。本来、茨木が生産しやすい時期であるはずだが、11月のレタス狙いでズッキーニの生産量は多くなく、また、夏産地も冬産地も作りにくい時期であるので、暖地である静岡にはメリットのある作付である。但し、秋の長雨、及び、台風直撃リスクがあるかなと思われるので、今年はテストとして少量の生産を試してみたい。