失敗するオフショア開発 〜おんぶ開発でヨワルPG〜

 国慶節前なので、月初処理が月末に来て、月末・月初のダブル事務処理が苦しい・・・
 なんていう弱音は置いといて、本題。
 今、弊社としては大き目のオフショアプロジェクトに取り組んでいます。
 オフショア開発に限りませんが、少し苦しいプロジェクトの場合、どうしてもPGに負担が掛かります。
 やはり今のプロジェクトもPGに無理な負荷をお願いして、乗り切ろうとしています。


 幸い、今回組んだチームは責任感が強く残業に耐えてくれます。
 日本だと普通だったりしますが、中国で同じような事が出来る人材は非常に少ないです。
 そういう意味では、今のチームに恵まれた事は幸せです。
 が、日本ではPGの高い能力のおかげで、マネージメントがゆるくても回りますし、組織が崩壊する事はありません。
 つまり、PGにマネージメントがおんぶされた状態で開発を続ける事が出来ます。
 本来、マネージメントとPGは対等の関係で、両者が支えあう形が理想です。
 中国オフショア開発で、一方に依存するおんぶ状態を続ける事はリスクが高いです。
 責任感のある方ならプロジェクトが完了するまで、きっちりやり切りますが、終わったら、終わりです。
 責任から開放された優れたPGは去るでしょう。
 無理してもらう時は無理してもらうものの、無理に対して何のメリットもなければ、無理は続きません。
 
 もちろん、メリットだけではダメで、ケアが必要だし、無理が続いた後には休みが必要です。
 ロボットじゃないので、考えれば当たり前の事。
 でも、経営している立場から見ると、これに甘えたくなる。
 従業員が無理して対応してくれるのは、本当に甘い蜜。
 怖い。
 中国でオフショア開発するには、強いマネージメントが必要。
 でも、最近の日本の開発現場の話を聞いていると若い層は同じような状況にあるみたい。
 もともと、日本の仕事スタイルは無理を前提に成り立っているので、現場が弱い状況になると、マネージメント能力の低い会社は辛くなっていくのかなと思います。
 オフショアに限らないけど、おんぶはダメ。
 おんぶされている側は気づかないけど、おんぶしている側は弱っていく。
 PGは会社の足腰。強い足腰が基礎体力となる。基礎体力がなくては何も出来ない。

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