オフショア開発の失敗例をよく聞きます。
弊社では8ヶ月間、オフショアの開発をやってきています。
最初の2、3ヶ月目ぐらいに、進捗の遅れがある案件があって、問題になった事があります。
が、今は、殆ど、大きな問題は出ていません。
過去の問題も、オフショアというよりも、プロジェクトの管理の仕方、コミュニケーションの取り方に問題があるだけで、オフショア開発だからという理由ではありません。
この辺り、オフショア開発歴が長くなると、問題はどんどん解消されていきます。お客さんも慣れてきますし。
メディアや多くのコンサルタントがオフショアの問題点について指摘しています。
その殆どが正確でないように思えてなりません。
オフショアで失敗したと大きく宣伝しているのは、本質的な問題点を隠して、「オフショアの問題」という言い訳をしているのではないかと思います。
誤解を恐れずに言うと、オフショア開発で失敗する場合、
1)中国のオフショア開発会社に開発能力がない
2)日本の会社にプロジェクトマネージメント能力がない
のどちらかです。1)の場合はどうしょうもないですけど、2)の場合であれば、中国側がなんとか頑張れば、乗り切れる可能性があります。失敗があったとしても、比較的軽微な範囲で止められるのではないかと思います。
実際、弊社でも、直接、お客さんとやり取りさせて頂く場合であっても、大抵なんとかなってます。
肝はコミュニケーション。見積りから納品まで広範囲でのコミュニケーションです。ツールはどんどん便利になっていっていますし、インターネット環境もよくなっていますし、工夫次第です。
第一、アメリカとインドでこれ程、うまく行っているのに、日本と中国でうまくいかないはずがありません。
システム開発はコストダウンがますます強まっていく傾向にあります。
想像以上に中国のエンジニアのレベルは上がってきています。
中国へのオフショア開発移行はまったなしです。