レタス年度別売立実績と予算

昨日(8/20)、今年度最初のレタス播種を行った。昨年度は厳しい販売成績となったが、今年は、修正すべき点をしっかり修正して、良い結果にしていきたいと思っている。昨年度の苦戦の理由は2点あって、一つは単価の低迷(外的要因)で、もう一つは暖冬に対応出来ず前進出荷、品質低下してしまった事(内的要因)である。冬季のレタス生産における外的要因による経営上の最大のリスクは、「価格変動」である。下記は中央卸売市場における年度別のレタス卸売単価である。

中央卸売場レタス卸売単価2015-2019

中央卸売場レタス卸売単価(単位:kg・円)2015-2019 どんぐり農園にてグラフ化

このグラフを見ると、当農園(静岡県吉田町)が出荷する冬季(10月下旬〜2月末)のレタス価格は年度による変動幅が大きい事が分かる。これは、豊作か凶作かによるのだが、その要因としては、台風や秋の長雨で定植出来る日が限られて、全国的に定植時期が被ってしまったり、暖冬によって、本来は作付けできない地域まで作付が出来て豊作になったり、寒冬による影響で凶作になったりと、冬季のレタスは天候による影響を受けやすいと言える。

さて、当農園の売立と販売ケース数であるが、下記の表の通りである。

どんぐり農園レタス事業推移

(平均単価単位:10kg・円)どんぐり農園レタス事業推移2014-2019

作付面積は2014年に新規就農して間もないという事もあって、試行錯誤を繰り返している段階である事に加え、利用出来る圃場が安定しない事などから色々と変動しているが、2年目以降は概ね20反程度を目安に作付を行ってきている。一昨年(2017年10月-2018年2月シーズン)は出荷ケース数が4258となり、2015年以降では過去最低となった一方で、売立は1613万円と過去最高となったが、しかし、昨年(2018/2019年)は出荷ケースが7129と過去最高となった一方で、売立は大きく低迷し、前年比で470万円(29.1%)のダウンだった。ケースの販売単価も一昨年に3,760円だったものが、昨年は1,604円と大幅なダウンとなっている。

これは市場単価が低迷したという影響も大きいが、昨年の秀品率は創業以来最低となっており、当農園が出荷した品質が非常に悪かったという事も経営悪化の要因の一つになっている。品質低下の原因については、肥料過多と播種・定植の間隔が極端な暖冬にしては狭すぎたという事が最も大きかったと考えている。一昨年度が珍しく寒冬であり、売立は良かったが、ビニール被覆のタイミングや肥料については反省があった為、作付計画が寒冬を意識し過ぎたものとなってしまった事が良くなかったと考えている。6年目に入る今年は、少し面積を減らして、暖冬・寒冬でも対応出来るように技術を向上する事を目標としながらも、2016/2017シーズンと同水準の販売成績を収められるようにしていきたいと考えている。

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