富貴のこころ―みんなで元気に蘇る思想
作者:藤原直哉
発行年:1997
出版社:三五館
読み終えた日:2007/05/6
スター:★★★☆☆
10年ぐらい前の本。世間でIT革命とか言われ始めた頃で、インターネットバブルが始めるか始まらないかという時期。
内容は、経済アナリスト藤原直哉氏の経済観、歴史観について述べてあるものとなっている。また、藤原直哉が描く将来の日本像というものを示している。もちろん、現代から見ると、若干、空想に近い将来予測もあったりするけれども、予測の内容自体はそれほど重要ではないと思う。こういう予測をきっちり本にして残すという事が、アナリストとして非常に勇気のいる作業だと思うし、責任ある行為だなと思う。
本の中で明確に書いてあるわけではないけれども、「国家に依存しない生き方」について感じるところがあった。個人的にも、母国を大切にし、アイデンティティをしっかり持ちつつも、そこに頼らない強い人生を送りたい。
ちなみに、大辞泉によると「富貴」という言葉の意味は「金持ちで、かつ地位や身分が高いこと。また、そのさま。」という事らしいです。将来、お金持ちになっても、恥ずかしくない人格を身に付けておきたいものですね。