作者:中島 らも
発行年:1994
出版社:講談社
読み終えた日:2007/10/06
スター:★★★☆☆
アル中で入院した主人公が病院で出会う様々な人々との交流を描いた作品。
作者の実体験に基づいた部分もあって、身に詰まる思いがする小説。
アルコール依存症というのは相当に恐いものだと初めて知った。正直、認識が甘かったなと思う。
個人的に幸いだと思ったのは、酒は好きで結構飲むけれども、弱いので、そんなには飲めない。内蔵が弱い。内臓が強い人ほど、倒れるんだなと思った。
ちなみに、私は顔が赤くなるタイプ。上海に来てからはお酒を飲む機会が増えたので、多少、お酒が強くなったと思っていたけれども、どうやらそれは勘違い。
赤くなる現象とは、体内で、アルコールがアセトアルデヒトに代謝され、そのアセトアルデヒトが体内に滞留している状態らしい。
アセトアルデヒトは発がん性リスクを高めるものらしい。死にたくなければ、酒を飲んで赤くなる人は、多量飲酒を控えた方がいい。
というわけで、酒はほどほどにしようと、切に思った一冊でした。