上野の美術館と上海の美術館

 先週は火曜日から土曜日まで日本出張でした。
 初日から飲みまして、結局、4日連続飲みでした。
 初日(火曜日)から記憶を飛ばすという大金星を上げてしまい、とても辛い日々でした。


 今回の出張は短い割には珍しくいい出張でした。いつもこんな感じだといいんですが。
 さて、今回も宿泊は上野です。東金屋というビジネスホテル。地下鉄の入り口まで1-2分というアクセスのいい場所。
 ホテル自体は普通ですね。いいホテルだと思いますが、普通のビジネスホテルです。ホテルの方の対応は非常に好感持てますし、丁寧です。部屋は、前のところより、気持ち大きいかなと思います。
 なぜ、上野に泊まるかというと、
 1)成田空港まで京成スカイライナーで60分弱
 2)ホテル相場が安い
 3)美術館、博物館が多い
 4)日比谷線、銀座線、JRなど交通事情がよい
 というところ。
 上野に泊まった時は大抵、帰りの日の午前中に美術館か博物館に寄ります。
 
 今回は芸大美術館に行ってきました。東京都美術館に行こうかと思ったんですが、展示物が書道で、ちょっとよく分からない分野だったので、入り口まで行って退散しました。
 その代わりというか、芸大美術館の看板に「世界遺産からのSOS」という写真・映像展というのを発見し、そちらに行ってみる事にしました。
 http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/current_exhibitions_ja.htm
 危機遺産というものがあるようでして、例えば、バーミヤン大仏、アンコールワットなどです。バーミヤンは、アフガニスタンのタリバンが大仏を爆破した事で非常に有名になりました。
 破壊される前の写真などが展示してあって、非常に切ないというか、何というかっていうところですね。言葉になりません。一度、足を運んでみたいなと思っています。
 また、イランのバム宮殿、これは自然災害、地震で破壊されたようです。全ての物事はやがて無くなるので、ある程度は仕方がないと思いますが、それでもやはり切ないものがあります。
 そのような破壊の展示会がある一方で、上海美術館では創造の展示会が開かれています。安藤忠雄建築家の作品紹介展です。安藤忠雄氏の設計した建築物は日本に限らず、パリ、ニューヨーク、上海と数多くの都市で名声を得ています。
 彼の特徴は日本的な伝統技法(engawa)などをうまく現代風にアレンジし、その国の風景に合わせて行こうとされている点です。元々、日本のお寺などで見られる庭園は建物と庭園との融合、建物と自然との融合において非常に優れて技術を有しており、それを現代風にアレンジしている辺りが面白いなと思いました。
 また、単なる芸術だけではなく、阪神淡路震災の場所にメモリアル的な建物を設計されていたりするようです。
 失われていくモノと新たに作られていくモノ。偶然ですが、同じタイミングで見る機会があり、非常によい経験だったなと思います。

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