一応、弊社の事業の中心はオフショア開発(日本向けにソフトウェア開発を輸出)なわけですが、上海で事業をやっていると、上海のお客様からの案件も出てきます。
規模感から言うと、日本の方が多いのですが、数だけの話で言うと、結構、増えてきました。
こちらの案件はインターネット絡みが殆どです。システム開発会社や単なるホームページ制作が出来る会社は多いですが、事業レベルまで深めて開発が出来るのは非常に少ない。というか、ないんじゃなかろうかと思います。
そういう意味で、弊社というのは、上海では少し特殊なポジションにあるというわけです。
それにしても、中国でサイトをやるってのは大変なわけですよ。
1)法律が不明
2)データセンターやらなんやら、人々がいい加減
3)インターネットビジネスを知っているデザイナー/開発者が殆どいない
4)とにかくわけが分からない障害が多い
こんなんでビジネスになるんかい?って感じもしますが、そこをクリアするのが役目でもあるわけですよね。
中国は、社会インフラというか、ビジネスに関する意識というのが薄い。まだまだ、速度の速いインターネットビジネスをやれる人材の層がとても薄いと感じる。
ほんと、これからという感じが強くします。
広告メニューを作るにも、みんな、PV保証とか、CLICK保証とか、その程度のことも知らない。開発者も運営者もお客さんも知らなかったりする。
それを一個一個説明し、その重要性を説明する。
また、事業モデル型の展開をしようと思うと、かなり多くの人に説明をしなくてはいけない。
携帯やろうものなら法律がややこしい。しかし、頑張れば、それを乗り越える道はあるという事に気付く。それが面白い。
なんというか、ゲーム感覚。どこかに、最後のボスが居て、それに辿り着くにはどうするべきかを色々な人に聞いて回る。必ず、どこかに誰かが知っていて、その答えを提供してくれる。整理された日本では味わえない面白さ。
そして、それを探れる能力、探った経験が、中国でビジネスをやっていく上で大きな武器、価値になる。確かに、中国は大きなポテンシャルがある巨大なマーケット。でも、みんな勝てない。何故か?辛いから。本当に辛いですよ。好きじゃないと、精神が壊れるのではないかと、時々、思う。外人なわけですし。
しかも、何とか辿りついた答えが実はうそだったり、途中で話が変わったり。恐ろしいったりゃありゃしない。イライラ、イライラ×100しても始まらないので、忍耐を持って前に進むのが吉。
最近の中国ビジネスマニュアル本を見ると、ローカライズが成功の始まりとある。ローカライズというか、中国人をトップに立てるべきだと。外人がトップに立つなという意味かと思われます。
ま、個人的には本質を見ていないなと思うし、実際に限界まで頑張った人、トライした人が言っている言葉とは思えないなと思ったりするわけです。
何はともあれ、やりますよ、中国インターネットビジネス。4月から順次スタートして行きます。