前のお話はこちら。
ICPライセンスについて 2
ICPライセンスについて 1
過去に書いて放置してたネタを復活。
(A)http://www.google.com/intl/zh-CN/
(B)http://www.google.cn/
の何が違うのか?ブラウザの言語指定によって、どちらかに転送されるので、違いを見る為には、それぞれで言語指定が必要です。
言語設定の仕方は
https://www2.fukutsu.co.jp/cgi-bin/inqchk2.cgi
http://www.affrc.go.jp/ja/info/kenshu/INTRO/2_browser_1.html
日本語、英語の設定をすると、(B)を見ても(A)のページに飛びます。画面としては、
このような感じ。日本語版と言語が入れ替わっているだけです。対して、(B)の方は、こんな画面です。
違いですが、3つあります。
(1)Bには论坛(グループ)がない
(2)Bには検索オプションに「中国的网页」が出てくる
(3)Bには「京 ICP证050124号」が出てくる
AとBとコンテンツは殆ど同じですが、サーバが中国内か外かに分かれているのだと思います。(1)とか(2)の理由は不明という事にしておきます。
(3)ですが、これがICPライセンスになります。いわゆる経営性の方です。要するに中国国内でインターネットを使ってビジネスをするにはこういうライセンスが必要になります。
こちらのライセンスに詳しい方だと気づくと思いますが、経営性のライセンスって、外資でも取れるの?Googleって外資じゃなかったっけ?
結論から言うと、経営性のライセンスは外資では取れません。下記のニュースでも指摘されている通り、ライセンスを借りてくる方法を使っているみたいです。
http://tech.tom.com/2006-02-21/003A/55757058.html
ライセンス取得者の一覧は
http://www.bca.gov.cn/file.jsp?id=ID002231502092932627
に出ているので、上のニュースにある指摘は正しい可能性が高いです。
ま、しかし、よくある話でして、こういうライセンス問題はインターネットに限らずあります。従って、ケイマンに会社を作ってキャプティブストラクチャーを組んだりする方法が一般的です。
ちなみに、Googleにライセンスを貸しているのは、
http://bj.ganji.com/
のようです。ライセンス番号がGoogleと同じ。
外資には色々と難しいライセンス問題ですが、このように何とか解決する方法があるようです。