オフショア開発における品質管理 1

 最近、社内が大分安定してきたので、営業に力を入れるように心がけています。新規営業をしていると、お客様から様々なご質問を頂くわけですが、このような質問が弊社の開発レベルを底上げしていく上で非常に重要な課題を浮かび上がらせる事が多いですね。
 お客様が気にするポイントというのは、往々にして共通事項が多いという事に、今更ながら気がつきました。歴史の浅い会社の弱点はベースとなるノウハウの蓄積が少ない事だなと思います。良質なノウハウを社内に溜めていきたいものです。
 さて、オフショア開発で気になる事のひとつとして「品質」があります。この質問をしてこないお客様はいないと言ってよいでしょう。


 まだまだ、様々に問題があるとは言え、弊社も昨年より今年の方がよくなってきていると言えます。以前に比べると、顧客からのクレームが格段に減ってきている為です。
 これまで、手探りながらに品質向上の努力を続けています。開発スタイルであったり、言語によってはテストツールを導入してみたりとか、社内啓蒙をはかってみたりとかです。
 しかしながら、まだ、行き当たりばったり感が強く、体系付けられた弊社のメソッドというものは確立していないです。
 Javaの開発に関しては、JUnit(DBUnitも試行中)というテストツールを使い、レポーティングツールとしてはMaven等のプラグインを使ったりしています。また、継続的結合テストツールと言われる、CruiseControl,Apache Continuumなども使ってみたりしています。
 顧客へのエビデンスとしては、MavenによるテストレポートHTML、エクセルによるテスト仕様書などを提出するという運びです。
 PHPに関してはテスト仕様書(もしくは仕様書)と画面を付き合せながらテストとなっており、やや心許無い感じです。心許無いと書いてしまうとちょっとあれですが、このやり方だと、品質がPMの力量に大きく左右されるという始末なわけです。お恥ずかしながら。
 更に品質管理が困難なのが、請負型で受けるウェブサイトの構築です。開発フェーズも当然ありますが、企画、デザインなど、この辺りの品質チェックってどうなんだろう?と思います。
 無理なんですかね?
 結局、顧客が満足したかどうかに左右されているように思います。そう考えると、プロジェクト完了後に顧客に満足度調査ってのをやった方がいいのかなとさえ思ってきます。
 この辺りは難しいので、このエントリーのシリーズではシステムのオフショア開発における品質管理の実行、日本の顧客に対して如何にエビデンスを丁寧に見せていけるかという事を考えてみたいです。
 この中で弊社のオリジナルメソッドみたいなのが出来ると、尚、よいなと思われるわけです。

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