さて、有名な布市場(面料)に行って見ました。
かれこれ11ヶ月も住んでいるので、上海の著名な観光地は殆ど制圧してきましたが、最後の有名スポットです。ずーと避けてたんですが、知人がそこで作ったらしいという情報を聞き、行ってみる事にしました。
目的は冬のスーツとコート作り。
で、予算は1万円程度(700-800元)です。
これでスーツとコート。コートはやっぱりカシミヤでしょ。
てなわけで、タクシーで布市場へ。現地では面料市場と言います。面料とは生地の意味です。
タクシーで、董家渡路の面料市場って言ったら大体連れて行ってくれます。南浦大橋を降りて直ぐのところです。
布市場は普通の倉庫ぐらいの大きさで、一つ一つのお店はとっても小さく、個人商店の集合体です。まあ、襄陽服飾市場みたいな感じですかね。
お店の前に、サンプルというか、スーツやチャイナドレス、謎のドレス服などが飾ってあり、それを見て感じのいい仕立て屋を探して入ってみます。
置いてある生地は似たりよったりで、どこも変わらないなと思いましたが、サンプルの服にちょっと差があるのと、店員の態度に差があるので、センスの良さそうなお店を選んだ方がいいですね。この辺りは経験値を溜めるしか、いい店の判断は出来ないと思います。
とりあえず、スーツの店を数件見て回って見て、軽く値段を聞いてみる。ま、みんなばらばらです。無駄にぼろうとしている店はとっとと出て、比較的安い値段を提示、感じのいいお店を発見。
今回はコピーして欲しいスーツがあったので、それを見せて、これと同じ生地で、同じサイズで、同じデザインで要求。すると二つ三つ、サンプルを見せてくれました。ちょっと冬用にしては薄いかなーと思ったんですが、まあ、店主が冬用だって言い張るんで、一番近い質感のものに決定。
で、値段交渉。
は、基本的にしません。私の場合、値段を指して、それからは一円も上げません。交渉は時間の無駄だと思っているので、自分の価値観で決めた値段で買えなければ、買わないでいいやって感じです。逆にぼられても、自分が納得する価格なら問題ないと思いますし。
ともかくも、指した値段(店主の言うところの友達価格)でお買い上げ。
通常、値段が折り合ったら採寸するんですが、サンプルがあるので、採寸はなし。一週間で出来るらしいので、来週、取りに行くことに。それにしても、何の生地なのかさっぱり分からなかった。まあ、いいけど。
で、その後はコート探し。色々探したけど、なんだかダサいロングコートばかり。50年ぐらい前のデザインかものかと思われるものや、あまりにも中国チック(内面が真っ赤で中華マークのオンパレード)なものが多くて、うーんという感じ。ま、写真を見てこれを作ってと言えば作れるんだろうけど、サンプルがダサいと、イマイチお願いする気になれない。
やっぱりコートも持ってくるべきだったかも知れないなーと思っていたところ、ちょっといけてるハーフコートを発見。現代的な中華風コート。ロングが良かったけど、デザインが気に入ったので、試してみることに。結構、カッコイイ、あったかそうだし、何といってもカシミヤ。でも、ちょっと重い。カシミヤってこんなに重いの?不安は尽きないものの、まあ、いいやってことで、値段を聞いてみる。
言い値はスーツ屋のスーツよりちょっと高め。俺は身長が大きいし、これはカシミヤだから高いんだそうです。
そんな話は無視して、自分が欲しい値段を指す。
店員さん、ちょっと値段を下げるも、こちらは全く交渉しないので、店員さん少しごねる。
店員さん:「ちょっとぐらい上げてよ・・・」
私:「じゃ、要らね。さようなら。」
って言いきったら、折れました。次は友達連れて来るというのを条件に指値で決着。
仕立て担当の方に採寸してもらって終了。コートなんで、採寸って言ってもすぐ終わります。長さと全体に緩めかきつめかって事だけです。4日ぐらいで出来るらしいけど、スーツと合わせて取りにくるので、一週間後に取りに来るねって事で終了。
これでいよいよ、オーダーメードのカシミヤのコートをゲット(予定)です。今週土曜日に出来るので、作り直しが発生しなければ、日本に着ていこうかと思います。
ちゃんと出来上がりますかね?両方とも筋は良さそうな感じだったし、元々あるものを作るんで、たぶん大丈夫だと思うけど・・・
値段も予定通りだったので、出来が良かったら嬉しい感じ。