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上海博物館 -絵画-

 昨日、上海博物館に行ってきました。観光スポットが少ない上海の中で、お気に入りの一つです。
 上海博物館050319博物館は人民広場にありまして、非常に独特な形をしています。「天は円、地は方」という古代中国の宇宙観をベースとしたデザインのようです。
 「円」というのは、中国に取って重要な意味を持っており、Unitedという意味があるようです。例えば、旧正月(春節)の最終日に「湯園」(漢字間違ってるかも)というのを食べる習慣があります。これは日本の月見団子みたいなものが入ったスープなんですが、これを家族で集まって食べる事で、家族の絆や健康を祝うそうです。
 上海博物館に話は戻りますが、博物館は5階建てになっており、11ほどの展示ルームがあります。真剣に見ると、到底、一日では見きれませんので、大体私は一つか二つぐらいの展示ルームにしか入りません。今回は「絵画」のコーナーに入ってみました。
 展示は宋ぐらいから始まりますが、メインは「元」「明」「清」です。いわゆる山水画などは、「元」時代に飛躍的に発展していて、それ以前のものは、リアリスティックな描写に終始しているものが多いようです。もちろん、時代を追う毎に技術は発展していきます。「清」の時代にはヨーロッパから画家を招いたりして、中国古来の方法と西洋の方法とを融合させたりしたようです。
 個人的に好きなのは「元」の時代の技法と、「清」の初期の画家「Gao Qipei(1672-1734)」です。「元」の時代は技術的には素朴ですが、圧倒的な力強さがあり、見ていて飽きません。また、「Gao Qipei」は”Finger Printing”で有名で、爪や手を使うという独自の技法を編み出しています。「明」の時代の流れを組んでいる画家ではありながら、斬新な技法を用いる事で、独自の飛躍を遂げているような感じで、とても好きです。
 伝統というのはとても大事で、それがないと今はないと思います。しかし、伝統を守るだけでは面白くもなんともなく、そこにその人自身の持つオリジナリティーを加えてこそ、伝統が文化という形で受け継がれていくのだと思います。

中国オフショア開発を行う目的-やっぱりコストでしょう-

オフショア開発、特に中国でソフトウェア開発を行おうとされている企業の場合、コストの削減が最大の目的になっているのではないでしょうか。技術力の高さを求めるというケースもあろうかと思いますが、ソフトウェアの開発の技術力で言えば、インド、韓国の方が先を行っているかも知れません(感覚的なところです、正しくないかも知れません)
 コスト削減というテーマになった場合、中国でのオフショアはかなりいいオプションだと思います。日本から見た場合、海外オフショアの出し先の候補は、中国、韓国、インドになると思いますが、コストという点を見た場合、中国がもっともいいと思います。確かに、上海のエンジニアの給与は高騰しています。少々出来るエンジニアの場合、5,000元(≒65,000日本円)程度になってきます。上海の平均賃金が17XX元程度なので、平均賃金の3倍程度です。日本での業務経験が豊富な方だと、1万元(13万日本円)程度は行きます。それでも、日本のエンジニアと比較したら、安いと言えるかも知れませんが、どうでしょうか。

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